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コンテンツの良さを引き出す!UIとは?

「UIの改善が必要」「UIデザインが大切」などというように、近年目にすることの増えた「UI」。
なんとなく使っている、というかたも少なくないのではないでしょうか。
今回はそんなUIの意味やUXとの違い・関連性について解説していきます。

UIとは

UIは「User Interface」の略です。
インターフェースとは(異なるものの)接触面,界面という意味。何か2つのものの間で情報などのやりとりを行うときの方法や方式、手順ややり方のことをこう呼びます。

ここで言う2つのものとは、機械同士だったり、ソフトウェア間のやりとりだったり、機械と人間とのやりとりだったりとさまざまな場合がありますが、ここでは機械と人間のやりとりの意味で用いられます。

そしてUIとは、ユーザー(人間)と製品・サービスとの接触面のこと。「ユーザーの目に触れる部分・使用する部分」のすべてをUIとみなすことができます。
WEBサービスにおいてはサイトのデザインやフォントなどもUIに含まれます。

UIの歴史

現在のようなUIの形が主流となったのは、1984年に登場したMacintosh(※1)の普及が大きな要因であると言われています。
それまではキーボード入力のみでコンピュータを操作する仕組み(黒い画面に文字がずらっと書いてあるイメージです!)のCUI(Character User Interface)が主流でした。
そんな中でMacintoshが普及し、現在ほとんどの人が行うような、ディスプレイ上のカーソルをマウスで動かし、適宜文字入力をするという直感的に操作できる方法であるGUI(Graphical User Interface)が一般的なものになりました。

※1 Macintoshとは
Appleが開発・販売しているPCのブランド名。「Mac」の通称で知られる。

UIデザイナーとは

UIデザイナーとはその名の通り、「UIをデザインする」人のこと。
サービス開発におけるUIデザイナーの仕事は大きく分けると3つあります。

  • 1.要件定義
    ヒアリングやデータ分析などで情報収集し、画面に表示するコンテンツ要素の優先度や機能要件を整理していきます。
  • 2.画面設計
    ワイヤーフレーム(※2)やプロトタイプ(※3)で、実装面を考慮しながら画面仕様を設計します。

※2 ワイヤーフレームとは
WEBサイトやアプリケーションのレイアウトを定める設計図のこと。

※3 プロトタイプとは
初期の段階で、 ユーザーの動作を確認するために作成する試作品のこと。

  • 3.ビジュアルのデザイン
    カラーやサイズなどのグラフィック表現を作り込みます。

UXとの違い

UIと合わせてよく用いられる言葉に「UX」があります。
UXとは、「User Experience」の略で、2010年に制定された国際規格『ISO9241-210』では「製品やシステム、サービスの利用した時、 およびその利用を予想した際に生じる人々の知覚と反応」と定義されています。

簡単に表現すると、「ユーザーが製品やサービスで得られる体験」のこと。
UX,UIと並べると似たような言葉のように思えますが、UXは対応の良し悪しや商品購入までの導線、サービスの質なども含む一連の「体験」のことをあらわす包括的な言葉であり、UIはUXの一部であるといえます。

「良い」UIとは

それでは、”良い”UIとは一体どのようなものなのでしょうか。
UI、ひいてはデザインについて定量的に評価するのは難しく、良い・悪いは定性的なところで判断するしかありません。
ただし、”良い”UIに近づけるためのガイドラインは存在しています。
Appleの提供する『ユーザインターフェイスのデザインのヒント』では、スマートフォン用のUIデザインにおいておさえておくべきポイントが、大きく4つ挙げられています。

・インタラクティブ性

  • – 主要なコンテンツは、ユーザがズームや横スクロールしなくても表示できるようにすること
  • – タッチするべきボタン・アイコンは、指で操作しやすいよう44 x 44 ポイント以上の大きさで作成すること

・読みやすさ

  • – 文字の大きさは11ポイント以上にすること
  • – 行や文字の間隔を十分に取ること
  • – フォント色と背景色とのコントラストを適切に設定すること

・グラフィックス

  • – 高解像度の画像を用いること

・明確さ

  • – テキスト、画像、ボタンは適切に配置し、それぞれの情報の関連性を認識しやすくすること

これらはあくまでスマートフォン向けのUIデザインについてのガイドラインですが、このようなガイドラインを参考にしつつデザインをすることが大切です。

まとめ

UIは、ユーザーが得る感覚や体験の心地よさ(UX)にも大きな影響をもたらします。

UI、UXの「正解」は、常にユーザーが持っています。前例や思い込みは捨て、どんなユーザーに何を伝えたいのか、そしてユーザーが本当に知りたいことは何か、どんなことを不安に思うのかを考え、調査することが、UI・UX改善の第一歩です。

また、UI・UXは「一度改善したら解決!」というものでもありません。変わり続けるニーズ、ユーザー自身も気づいていない欲求や心理を常にとらえる体制を作り、少しずつ、こまめに、スピーディーに改善し続けることが重要です。

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