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タグマネージャーとは何か?特徴や効果について解説!

みなさんもデジタルマーケティングに取り組むうえで「タグ」という言葉をよく聞いたことがある方が多いと思います。
タグとは、広告の計測・解析、アクセス解析のツール、SEOなど様々な機能をサイトに組み込むためのWebサイトに埋め込むコードのことさしています。
多くの広告を運用している方なら様々なタグを管理することが多いと思います。
本記事では、そんなタグの管理を行いやすくすることができる「タグマネージャー」についての特徴や効果などを解説していきたいと思います!

タグマネージャーとは?

タグマネージャーの特徴

タグマネージャーとは、Googleアナリティクスなどの効果測定用タグや、Web広告を運用する際に必要になるリターゲティングタグやコンバージョンタグなどを、一元管理するためのツールです。
対象となるすべてのWebページにタグマネージャーのコードを記述すると、そのコードひとつでさまざまなタグの役割を果たせるようになります。

タグマネージャーを使っていない場合、例えば、「効果測定用タグ」「リターゲティングタグ」「コンバージョンタグ」を使うとしたら、この3つのタグを対象となるすべてのページに記述する必要があります。
この場合、途中で「コンバージョンタグ」を削除しようと思ったら、すべてのWebページからコンバージョンタグを削除していかなければなりません。
しかしタグマネージャーなら、タグマネージャー上の設定変更だけで解決できます。

タグマネージャーを使用する上で理解しておかなければならないことが、タグとトリガーの関係です。
トリガーとは、タグを利用して計測するユーザーの行動のことを指します。
例えば、「ページが表示された時」「ボタンがクリックされた時」などを設定することができます。

タグを埋め込んだページでトリガーに設定している行動が行われると計測が行われます。計測されることを、「タグが発火する」という風に言います。
つまり、タグはトリガーとなる行動を検知するために必要なものであり、特定の行動を計測するにはトリガーの設定が必要になります。
タグの設置だけしてトリガーが設定できていないというようにならないようにご注意ください。

タグマネージャーのメリット

一度設置さえしてしまえばタグの編集をタグマネージャーの管理画面上で行える

やはり、一番のメリットはタグの編集をタグマネージャーの管理画面上で行えるという点です。
タグマネージャーを使えば、新しいタグを追加・削除する度に、ソースコードを編集して、アップロードするといった作業が無くなります。
一度、タグマネージャのタグを設置してしまえば、以後はタグを追加する度に、ファイルを編集する必要はなく、管理画面から追加をする事ができるため工数を削減させることが図れるでしょう。

・タグ管理を外部に委託する必要がなくなる 

作業量が多くて外部に委託していた場合、委託のコストが当然かかります。
ちょっとした変更点などを依頼する際にも連絡を取り合わなければいけないため手間がかかってしまいます。
しかし、タグマネージャーを利用すれば管理作業が一気に楽になります。
わざわざ外部に委託しなくても、マーケティング担当の方がタグマネージャーの管理画面上で直接タグの管理をできるようになります。

タグマネージャーのデメリット

・全てのタグを管理できるわけではない

タグマネージャーはあらゆる「トラフィックの解析」「マーケティングの最適化」に関するタグやコードに対応しています。
しかし、実際には対応が難しいタグもあります。それは、「同期処理が必要なタグ」です。
同期処理とは、ページ読み込みと同時に処理が行われるJavaScriptです。
これと対照的なのが非同期処理といわれるもので、ページの読み込みと関係なくJavaScriptの処理が行われていきます。
Googleタグマネージャーは非同期処理のツールなので、同期処理で動くタグには対応しません。
具体的には、Googleアナリティクスのウェブテストや一部のA/Bテストツールが非対応になります。
このように、一部のタグにはタグマネージャ―も対応できないということを把握しておきましょう。

・使用するのに知識が必要

複数のタグを管理する場合、一括管理することができるので管理工数を削減することができますが、Googleタグマネージャーについて知識がないと効率的、効果的な運用をすることが難しくなります。
そのため、どのように運用、設定すれば良いのか、最低限の知識を学ぶことが必要となります。

タグマネージャー導入に適した状況

タグマネージャーの導入に適した状況は、多数のタグを管理している状況です。
逆に、少数のタグがすでに埋め込まれていて、今後増やす予定もない状況ですとタグマネージャーの導入は不要かもしれません。
なぜなら、タグマネージャーの導入をしていないとすべてのWebページのHTMLコードを書き換える必要がありますので、かなりの手間がかかる作業になるためです。

少数のタグがすでに埋め込まれていて、今後増やす予定もない状況でタグマネージャーの導入を行うと、今後見込めるタグ管理の工数よりもタグマネージャーの導入にかかる工数の方が大きくなってしまう可能性があります。

そのため、導入を検討する際は、タグマネージャーを導入した場合の今後削減できるタグ管理工数と、導入にかかる工数を考えることが大事です。

また、はじめはトラッキングコードしか入れるつもりがなくても、将来的には多数のタグを入れる必要が出てくるかもしれませんので、最初からタグマネージャーのコードを書き込んでおけば、途中で書き換える手間もなくなるため、タグが増えてきてもスムーズに管理できるようになります。

代表的なタグマネージャー

Googleタグマネージャー

Googleタグマネージャーは、Googleが無料提供しているタグマネージャーです。
GoogleアナリティクスやGoogle広告など、Googleが提供しているツールと相性が良く、簡単に設置することができます。

Googleタグマネージャーでは、タグそのものと併せて上記で説明した「トリガー」というものを設定する必要があり、タグとトリガーをセットで扱います。
例えばGoogleタグマネージャーでGoogleアナリティクスのタグを設置する場合、、Googleアナリティクスのトラッキングコードとセットで、「全てのページの読み込み(All Pages)」というトリガーを設定します。
ユーザーがWebサイトを訪問すると、トリガーに設定していた「ページの読み込み」という条件に対してトリガーが反応してタグを発火させるという仕組みです。

▼代表的な5つのトリガー

①特定のページのみにタグを発火させるトリガー
②PC/スマホのみでタグを発火させるトリガー
③Youtube動画の閲覧状況によってタグを発火させるトリガー
④ページの閲覧状況によってタグを発火させるトリガー
⑤ページの滞在時間によってタグを発火させるトリガー

上記のように目的にあったトリガーに変えることで意図した配信先を設定することができます。
またGoogleタグマネージャーでは、Googleアナリティクスと連携するためのテンプレートが用意されています。
そのためタグを設置する必要すらありません。
どのタイミングでこのタグを発行したいかというトリガーと、Googleアナリティクスのトラッキングコードを入力するだけです。

Yahoo!タグマネージャー

Yahoo!タグマネージャーは、Yahoo!が無料提供しているタグマネージャーで、Yahoo!プロモーション広告の中の一機能として提供されています。
そのためGoogleタグマネージャがーGoogle広告と相性が良かったことと同様に、Yahoo!タグマネージャーは、Yahoo!プロモーション広告との相性が良く、簡単に設置が可能です。

Yahoo!タグマネージャーも、タグそのものとタグを反応させるための条件をセットで設定するという点でGoogleタグマネージャーと共通した仕組みです。
タグを反応させる条件のことをGoogleタグマネージャーではトリガーと呼ぶのに対して、Yahoo!タグマネージャーでは「インプット」と呼びます。
呼び名が違うだけで、仕組みとしてはほぼ同じと考えて問題ありません。

また、2018年のGoogleによるタグ仕様変更(gtagの出現)により、Yahoo!タグマネージャーにおけるGoogle広告用のタグ設定方法が複雑になったため、gtagを考慮して使用する必要がありますのでご注意ください。

まとめ

今回、タグマネージャーの特徴から代表的なタグマネージャーについて紹介してきました。
もし今までタグマネージャーを活用していなかった方は、タグマネージャーを活用することでタグを一元管理することができるため、あなたの業務の工数を削減する手助けになると思います。
ぜひ、タグマネージャーを導入して業務の効率化を図ってみてはいかがでしょうか?

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