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knowledge 複業(副業)人材の起用

複業(副業)人材を起用するメリットやデメリットは?徹底解説

厚生労働省がガイドラインを公表し副業元年と呼ばれるようになったのが2018年、 それ以降大企業やメガベンチャーでも社員の副業解禁が続々とおこなわれています。

貴重なスキルや経験を持った複業人材(※)を業務委託として採用検討を進めている企業担当者の方も多いのではないでしょうか?

ネット上には副業希望者側の情報が多くありますが、利用する企業側の情報ってなかなか出てこないですよね。
そういった方々にお役立ちできれば幸いです。

私は人材派遣や有料職業紹介の営業を経て、現在カイコクという複業サービスを推進しています。私自身、250社以上の企業に導入支援をしてきました。
そういった人材業界での経験をもとに複業人材を活用するメリットやデメリットを徹底解説していきます。

>> マーケティングの副業(複業)人材をお探しなら「カイコク」

※複業・・・本業とは別の仕事を持つという副業に対し、複業は「本業がいくつもある状態」を指します。カイコクでは、より責任とやりがいを感じられる「複業」という言葉を使っていきます。

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複業(副業)人材とは

言葉的な定義で副業は「他社に所属して本業を持ちながら、職務や期間を限定して別の会社から仕事を請け負う個人」をいい、士業を除き個人事業主、フリーランスの方を含みます。

また最近、目にするようになってきた複業ですが、こちらは「パラレルキャリア」とも呼ばれ、複数の仕事に並行して取り組む働き方を指しています。
ほぼ同義ですが、「複業」はメイン・サブという序列をあえてつけず「どれも本業」という考え方を指しています。

では実際に複業をする方はどういった人材が多いのでしょうか?
私は月に50名ほど面談を行うのですが、みなさんが「なぜ複業をするのか?」からご紹介します。

本業とは異なった領域の商材やサービスと関わりたい

自分が持っているスキルを本業以外の商材やサービスの発展に活かしたいというパターンです。
本業では自社が提供しているサービスや商材にしか関わることができません。

スキルの向上だけではなく、そういった経験商材やサービスの幅を広げていくことが自分のキャリアに繋がっていくというモチベーションを持っています。

保有スキルが本業で活かせていない

配置転換や昇進などにより、業務内容が変わり元々持っているスキルを活用する場面がなくなってしまったという理由です。
せっかく身につけたスキルなので、引き続き活かしていきたいと感じている方も多いようです。

保有スキルとの親和性があり、自分のスキルを伸ばしたい

元々持っているスキルと、複業で求められるスキルに親和性があり、さらに伸ばしていきたいと思っている方も多いです。
シンプルにスキルの向上で自分のキャリアアップをしていきたいと考えています。

リモートワークが進む社会で時間を有効活用したい

コロナによって多くの会社でリモートワークが進みました。

通勤時間がなくなったことやリモートで仕事をするようになったおかげで、以前よりも自分の時間が増え有効活用したいという方が増えたようです。

事業に打ち込む企業様を本気で応援したい

事業成功に向け必死に努力する企業様を自分が持っているスキルで応援したい、お手伝いしたいというモチベーションを持っている方も多いです。

上記のように、ただ「お金を稼ぎたい」だけではなく様々なモチベーションを持った方がいます。

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複業(副業)人材起用のメリット

次に複業人材起用のメリットについて大きく3つ挙げて解説します。

課題に対して柔軟に対応

先ほど「複業人材とは」で解説したように様々な経験を持つ人材がいます。
正社員では中々採用できないような希少なスキルを持った人材でも複業では見つかるケースが多いです。

私が担当した企業様の中にも、「1年以上必要なスキルを持った方が採用できなかったが、複業に切り替えたら1週間で見つかった。」という事例がありました。

複業で希少スキルを持った人材が採用できる理由

ではなぜ、正社員では見つからないのに複業では見つかるのでしょうか?
答えは希少なスキルを持った方は本業ですでに良い条件・ポジションで働いている方が多いからです。

いきなり転職するよりも複業からアサインした方がリスクが少ないのです。
実際に複業からプロジェクトに参画し転職した事例もあります。

これは企業側にも言えることで、いきなり正社員で採用するよりも実際に仕事をしていただいてから正社員採用を考える方がリスクは少ないのではないでしょうか?

コストを抑えることができる

上述したように正社員であれば専門性スキルを持つ人材の獲得には高いコストが必要です。
有料職業紹介での費用相場は想定年収の35%〜40%ほどです。

さらに専門的で希少なスキルを持った方の年収は高いです。弊社はマーケター特化型なのですが、マーケターでいうとハイスキルな方の希望年収は600〜800万円以上となることが多いです。
さらに市場価値も高く、他社との競合は避けられないでしょう。
またそういった方が、転職してからスキルやカルチャーマッチしていなかったというケースもありえるのではないでしょうか?

その点、複業の場合、大体が時給で、月々の支払いになります。
もし万が一合わなかったとしても正社員採用ほどのコストはかかりません。
そして転職市場に比べるとブルーオーシャンなので、まだまだ希少なスキルを持った方が見つかりやすいですし競合になる可能性も低いです。

若手採用のケースでも一から社員を育てるとなると研修や育成に時間がかかるので、トータルで考えると大きなコストが必要です。
途中でやめてしまうリスクもありますし、新卒や若手人材もまだまだ売り手市場が続く見通しです。

もちろん正社員採用にもメリットはありますが、複業人材の起用も選択肢としてはありなのではないでしょうか?

短期契約・スポットでの契約が可能

例えば短期プロジェクトを立ち上げたい場合、そのために正社員を採用したり、教育するのは無駄が発生してしまう場合があります。

短期的に新しい試みやプロジェクトを走らせてみて仮説検証を行い、その後にリソースを投下した方が効率的です。
そういったケースでも複業人材を起用するというのは有効な手段です。

またプロジェクト単位での人材の補強、リソース不足の解消なども可能ですので活躍の幅が広く柔軟です。
うまく起用することができれば、プロジェクトや事業の可能性を大幅に飛躍させることが可能です。

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複業(副業)人材起用のデメリット

複業人材起用は、もちろん良い点ばかりではありません。では、どんなデメリットがあるのか、大きく2つ挙げて解説します。

ルールを決める必要がある

どのように仕事を進めていくのか、どこまで担当するのか、などある程度最初に決めておかないと必ずうまくいきません。
下記のように書き出してみました。

連絡手段は?

チャットツールやメール電話など、どのように連絡を取るのかをしっかりと決めましょう。

対応時間は?

本業や他の業務がある方であれば、いつであれば依頼して良いのかや対応可能な時間を決めましょう。

目標や成果など

目標の成果となるKGIやKPIなどをしっかりとすり合わせをした上で決めておきましょう。

いつまでにどのような状態になりたいかを決めておかないと、期待した成果が発揮できなかったり、目標が曖昧になってしまいます。

どの範囲までコミットするか?

例えば
・施策を実行するだけで良いのか?
・それとも提案や改善までした方が良いのか。
・マネジメントや教育まで入った方が良いのか。
・直接社員や協力業者とコミュニケーションしても良いのか?

など、ある程度どの範囲まで積極的に関わるのかを決めた方が動きやすくなります。

こういったことを最初に決めていると、お互いが任せやすく、動きやすくなりますのでおすすめです。
その後のプロジェクト推進が円滑になりますので是非やった方がいいと考えています。

コミュニケーションについて

正社員同士のコミュニケーションは想像がつくけど、複業人材にはどのように接したらいいの?」こういったお悩みもよく聞きます。
普段あまり接することがなかったり、リモートでのやりとりなので難しい部分も多くあるかと思います。

答えは簡単で、「同じ社内メンバー」として接しましょう。 複業メンバーも高い志や情熱を持っており、貴社のビジョンやミッションに賛同して参画しています。
区別的なコミュニケーションをとってしまうと、双方にとって良い結果が生まれづらい環境になってしまいます。
社内方針や状況なども可能な限りどんどん共有し施策に反映していくのが良いでしょう。

また、自社にないナレッジはどんどん教えてもらうようなコミュニケーションを取ることを意識することで社内メンバーの成長を加速化させることが可能です。

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複業(副業)人材のリソースを有効活用していくために

有効活用していくために下記5つのポイントを挙げてみました。
難しい部分もあるかもしれませんが、下記のような状態を構築できていれば複業人材起用の効果を最大限に高めていくことが可能です。

1. 必要人材を明確化する

依頼したい業務や自社の人材組織図を整理して必要人材を明確化する。
依頼業務の優先度や期限を洗い出し、どの領域のスキルを持った人材が必要なのかを明確にすることでうまくいきやすくなります。 

2. 施策ロードマップを作成し複業メンバーと伴走する

年間の施策ロードマップを複業メンバーとともに構築し、理解促進を図る。
全体の目標や、スケジュール感を共有することで先を意識した上で業務に取り組むことが可能です。

3. 日々のコミュニケーションを社員と同等にしていく

仲間の1人として方針会議への参加、雑談も意識しましょう。
突発的な業務をその都度依頼して、コミュニケーションは最低限といった状態ではモチベーションが下がってしまう可能性があります。
方針会議に参加することで新しいアイディアが生まれる可能性もあるかもしれません。

4. ナレッジやノウハウは共有してもらう

自社が持っていないナレッジに関しては複業メンバーからどんどん教えてもらう意識を持つ。
せっかく自社にないスキルや知見を持つ人材を起用したのですから、教えてもらった方が良いです。
お互い相乗効果を生むでしょう。

5. 業務のスピード感のすり合わせは必須

社内が動くスピードと複業メンバーのスピード意識に差が生じないように気をつけましょう。
事前にお互いのスケジュールを把握し、いつまでにどの業務を行うかのすり合わせは綿密に行いましょう。

複業(副業)人材を起用している企業の事例

株式会社栃木サッカークラブさまでは、コロナ禍の影響により急速にデジタルシフトが進むことで様々な課題に直面していきました。

コロナ禍の「強制DX」で直面したマーケティング課題

1. 動画ライブ配信や動画編集のノウハウがない
2. 収集した顧客情報の使い方がわからない
3. マーケティング部署以外のメンバーへのデジタルツール導入に支障がある
4. 顧客の年齢層が高いため(平均42歳)デジタル施策が届かない層がある
5. チケットの発券などができない人からの問い合わせが殺到(サポート業務の増加)
6. コロナ対策で試合運営の作業工数が激増し、単純に人手不足に陥った

これらの課題をマーケティング複業サービス「カイコク※」を利用し複業人材を起用することで、多様性のある強いマーケティング組織を作ることに成功しています。
通常ですと正社員を採用しチームを作っていくというのが一般的かと思います。

しかし、働き方が多様化した昨今では、ノウハウを持っている複業人材を起用することでスピーディーな組織・チーム作りが可能になっているのです。

関連記事
プロサッカークラブチームのマーケティングDX取り組み事例にみる、地域企業におけるデジタル人材活用方法とは

カイコクとは

カイコクは累計800社以上の企業が導入しているマーケター向けの複業サービスです。
数多くの企業や自治体が利用しており、今回ご紹介した株式会社栃木サッカークラブさまもその企業の一つです。

マーケターの採用やデジタルシフトでお困りならカイコクのご利用をご検討ください。
マッチングまで無料ですのでお気軽にご相談いただけます。

マーケターの複業ならカイコク

企業さまからよくいただくご質問

他にも複業人材について、下記のような質問を企業さまからいただきますのでまとめてみました。

Q.何を頼んだらいいのかわかりません。

マーケティングに詳しいカイコクコンサルタントが課題をヒアリングします。
その課題を解決するために、依頼内容を整理し、最適なメンバーをご紹介します。
案件後もカイコクコンサルタントが入ってサポートしますのでご安心ください。

Q.業務を依頼できる時間は?平日日中のミーティングなども対応できるの?

近年では本業でもフレックスなど、柔軟な働き方が認められるケースが増えており、事前調整を行えば日中のミーティングも参加可能な方が多いです。

Q.本業ではどういう仕事をしている人が多いの?また年齢層などは?

カイコクでは事業立ち上げや戦略設計、マネジメント、施策実行など様々な経験をお持ちの方に登録いただいています。
年齢層も幅広いのですが、20代〜40代が多いです。

まとめ

ここまでいかがでしたでしょうか?
複業採用を検討している方々とって少しでもお役立ちできれば幸いです。
また、他にも気になることや「ここはどうなんだろう?」という点があればお気軽にお問い合わせください。
メディアには書けないような裏側もお話しできるかもしれません。

弊社はマーケター/デザイナー人材特化の複業マッチングプラットフォームを運営していますので、そちらに特化した事例もお話しすることが可能です。
マーケターやデザイナーは特に需要が高まっており、複業と親和性が高い職種です。

お悩みの方も多いのではないでしょうか?
まずはご相談いただければ嬉しいです。

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knowledge 人事・採用

業務委託採用の不安を解消!採用の進め方も解説

人材不足や柔軟な働き方が求められる現在では「正社員」だけでなく「業務委託」や「フリーランス」の採用が活発となっています。

また、外部からの即戦力となる人材を起用することで事業の柔軟性、スピード感を高めることが可能です。
業務委託人材をうまく起用することが事業成長の鍵を握っているのです。

>> 業務委託マーケターの起用をご検討なら「カイコク」

業務委託とは

業務委託は、リソース不足、ノウハウ不足などにより、社内では対応できない業務を外部人材に任せる契約のことを言います。
専門的なスキルや経験を持っている人材と契約することで、即戦力として活躍してもらうことが期待できます。

また、スポット契約や短期契約も可能ですので、必要なときだけ手伝ってもらうといった流動的な契約も可能です。

業務委託をうまく活用することで、業務をスムーズに進めることが可能です。
それでは、正社員と業務委託ではどのような違いがあるのでしょうか?

正社員と業務委託との違い

正社員と業務委託の大きな違いは契約の形式にあります。

正社員の場合は、企業と個人との間に「雇用契約」を結びますが、業務委託では雇用契約は結ばないので、命令や指示といった業務に関する拘束力は発生しません

また、業務委託契約では正社員やパート・アルバイトのように「働く時間」で報酬を支払うのではなく、仕事の「成果」に対して報酬を支払います。

あくまでも、独立した個人または事業者同士の契約ということになり、使用従属性はありません。正社員との違いに注意しましょう。

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関連記事
「業務委託」と「正社員」の違いは?それぞれのメリット・デメリットもご紹介

業務委託採用のメリット

ここまで聞くと、業務委託を採用するメリットはあまりないように感じてしまいます。
しかし、実際には、業務委託の起用には多くのメリットがありますので確認していきましょう。

正社員の採用とは異なったメリットがありますので、違いを理解した上で起用しましょう。

即戦力を採用しやすい

業務委託を採用する最初のメリットとしては、即戦力を採用しやすいという点です。
マーケター、エンジニア、デザイナーなどの専門スキルを持った人材はフリーランスとして活動している人も多く、転職市場にはなかなか出てきません。

一方、業務委託であれば採用しやすく即戦力として期待できます。
自社人材にはないスキル・ノウハウを持った人材を比較的スムーズに採用できるのが、業務委託を利用するメリットと言えるでしょう。

採用コストを抑えることができる

続いてのメリットとしては、採用にかかるコストを抑えることができるという点です。
正社員として専門スキルを持つ人材を起用するには高い採用コスト(求人サイトの利用・高待遇)が必要になります。
特にエンジニアやデザイナー、マーケターなどのデジタル人材は不足しているので、採用難易度が高くどこも人手不足の状態です。

しかし、業務委託であればフリーランスや副業人材などを視野にいれることができ、間口が広がることで、採用コストを大幅に下げられます。

短期契約・スポットでの契約が可能

業務委託は正社員とは異なり、短期契約・スポット契約が可能です。
ですので「短期間で良いので業務を依頼したい」「特定の業務だけをしてほしい」などの依頼方法が可能です。

一時的なリソース不足解消のために正社員を採用するとなると、無駄が多くなってしまいますので、業務委託を利用することで柔軟な対応が可能になります。

業務委託の採用で注意すること

それでは、業務委託の採用にあたってどのようなことに注意すればよいのでしょうか?

ご紹介したように様々なメリットのある業務委託ですが、正社員の業務とは異なる部分があり、デメリットが生じることもありますので注意しておきましょう。

契約内容の確認

業務委託を採用するにあたって、契約内容に注意する必要があります。
契約内容を理解せずに、仕事を依頼すると後々トラブルに発展する可能性もありますので注意しておきましょう。

主な契約の違いとしては

雇用契約(正社員)
・業務に関する拒否権「なし」
・指揮命令・方法の指定が「できる」
・労働時間や場所の指定が「できる」
業務委託契約
・業務に関する拒否権「あり」
・指揮命令・方法の指定が「できない」
・労働時間や場所の指定が「できない」

また、業務委託契約におけるよくあるトラブルとして
報酬の支払い方法」や「納品後の修正の有無」についてなども挙げられます。

契約を締結する前にこれらのポイントを改めて確認しておくと良いでしょう。

人材と業務のミスマッチがないか

求める人材と採用人材にミスマッチが発生しないように注意しましょう。
人材採用のミスマッチを防ぐには、募集段階で「求める人物像、必要なスキル、経歴」を具体的にしておくことが重要です。
高度なスキルや限定的なスキルを持っている人材を採用したい場合は、採用する側にもある程度の知識が必要になりますので、事前の情報収集も大切です。

また、実際に面談をすることで人柄や相性を確認し、即戦力として活躍できそうかどうかも検討しましょう。

社内にノウハウが蓄積されない

業務委託を採用した場合、通常は社内にノウハウや知見が蓄積されていきません。
そのため、業務委託を結んでいる方が辞めてしまうと、それまで得られた知見やノウハウがなくなってしまい業務が滞ってしまう可能性があります。

それを防ぐためにも、業務委託人材に任せきりにするのではなく、定期的な情報共有・すり合わせなど行い、社内にしっかりとノウハウ・知見を蓄積していくことが重要です。
業務を遂行してもらうだけでなく、社内体制の強化も意識していくと良いでしょう。

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業務委託採用の不安を解消!採用の進め方も解説

業務委託採用の流れ

ここまで、業務委託採用のメリット・注意点についてご紹介していきました。
続いて業務委託採用の流れについて確認していきましょう。

必要なスキル・経験の確認

業務委託を採用するには、まず必要なスキル・経歴を決めましょう。
どんなスキル・経歴を持った人材であれば、自社が抱える課題を解決できそうですか? そのためには、まずは自社が抱える課題を明確にしましょう。

また、スキル面だけでなく人柄や相性も重要ですので、面接をすることでしっかりと見極めていくと良いでしょう。

条件面の検討

必要なスキル・経歴の要件が決まったら条件面も検討していきましょう。
支払う報酬金額や稼働時間、出社の有無などの条件面を洗い出し、どうすれば該当スキルを持った人材を集めることができるのかイメージしながら検討していきましょう。

特に報酬面は応募の集まりやすさに影響しますので、慎重に検討すると良いでしょう。
ちなみに、一般的に業務委託の場合、時給換算すると1時間当たり3,000円〜5,000円ほどが相場となっています。

自社サイトか外部サービスで募集

必要なスキル・経験が決まったら自社サイト(コーポレートサイト)で募集を行うか、求人サイト、副業サイトなどの外部サービスを利用するかを検討しましょう。

有名企業であれば、自社サイトでも十分に採用をすることは可能でしょうが、人材不足の昨今ではなかなか人が集まらないのが現状です。
求人サイト・副業サイトなどの外部サービスを利用して人材を集めると良いでしょう。

副業(複業)人材の起用も検討すべき理由

業務委託の採用を検討する場合、フリーランスの起用を検討することが多いと思いますが、副業人材の起用も視野に入れて採用活動をすると良いでしょう。
それでは、副業人材の起用も検討すべきなのでしょうか?

現役のプロ人材が採用できる

副業人材を起用するメリットとして、現役のプロ人材に仕事を依頼できると言う点です。
フリーランスだとスキルや経験に関しては未知数の部分が多く、適切な人材をアサインするにはしっかりとした見極めが必要になります。

一方で、副業人材であれば、本業でしっかりと業務をこなしているので、スキルや経験はある程度は保証されていると言えるでしょう。
また、組織内で仕事をしていることで、最新の動向や情報を持っていたりします。 その点も副業人材を起用するメリットと言えるでしょう。

人材不足により採用の難易度は上がっている

人材不足により、年々採用難易度は上がってきています。
特にIT系人材や専門性の高い職種の採用難易度は上がっており、フリーランスや副業人材などの外部人材を積極的に起用していく機運が高まっています。

そういった状況下で特定の雇用形態にこだわっていると、思うように人材を集めることが出来ずいつまでも採用が出来ないということになりかねません。

副業人材も積極的に起用していくことで、人材採用の難易度を大幅に下げることできますので、選択肢の一つとして検討しておきましょう。

副業(複業)マッチングサービスが便利

副業人材を起用するなら「副業マッチングサービス」が便利です。
沢山の副業人材が登録し、案件を探しているので人材が集まらないといった課題を解消することができます。

最近では沢山の副業マッチングサービスが登場しており、サービスごとに特色が異なります。
「解決したい課題」や「必要なスキル」を検討し最適な人材を紹介できるサービスを利用すると良いでしょう。

マーケターの副業(複業)人材をお探しなら「カイコク」

カイコクはマーケター向けの副業マッチングサービスで、全国で8,000名以上のマーケターが登録しています。

マーケティングに特化しているから、最適な人材を探しやすく、「マーケ戦略の立案、広告運用、SEO対策」など様々なマーケティングの課題を解決する事が可能です。

カイコクを活用するメリット

・マーケターの副業マッチングサービスとしては国内トップクラスの規模

・マーケター専門だから知識や経験が豊富で最適な人材を紹介してくれる

・手厚いサポートで、副業人材の起用に不安を抱えている企業でも安心

など

もし、マーケティングをサポートしてくれる副業人材をお探しならカイコクに相談してみると良いでしょう。
マッチング(契約開始)まで無料ですので、気軽に相談することができます。

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関連記事
おすすめの副業マッチングサービス6選

まとめ

今回は業務委託の採用についてご説明させていただきました。
人材不足の昨今では正社員の採用に注力しても、なかなか人が集まらないといったことが多く企業の人事担当者の頭を悩ます原因の一つとなっています。

業務委託などの外部人材の力を借りることで、そういった状況を改善できます。
フリーランスや副業人材など外部人材をうまく起用することで、自社が抱える問題を解決に導くことができるでしょう。
業務委託とうまく付き合い、しっかりと成果につなげていきましょう。

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BtoB Marketing DX Conference 2022 後編 パネルディスカッション

前編はこちらから

前編はこちらから
BtoB Marketing DX Conference 2022:前編 ~BtoBマーケ・セールスの組織力を向上させるDX~

広がるDX格差をどう解決するか

ファシリテーター 伴氏
ありがとうございます。
八田さんの今のお話の中で、The Modelのパネルの話があって、可視化まではだいぶ進んだところが多いってイメージでしょうか?
それともまだまだ可視化もできていないというイメージでしょうか?

ロケットメイカーズ 八田氏
この点については、DX格差がもろに出ている部分だと思います。
全くわかっていない会社も相当たくさんいますし、やってるところはどんどん進めているので、その差はすごいと思います。

ファシリテーター 伴氏
なるほど!
今可視化できてないところは「可視化できるようにする」というのがスタートラインということですね。

「可視化はしたが使えていない」という話が八田さんからありましたが、それだけではデジタイズで終わってしまってるので、そこからトランスフォーメーションするために、色々な方法で解決しましょうということでしょうか。

ロケットメイカーズ:八田氏
おっしゃる通りです。

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テーマ1 マーケティングーリード獲得はデジタル化でどう変わる?

ファシリテーター 伴氏
八田さんの図をベースに、自社サービスの話でも良いですし、BtoB企業なら「うちの会社はクライアント企業にこうしている」でも良いです。両面からお話ができたらなと思います。

一番初めは「リードの獲得」です。どういうターゲットリストに対してリードを獲得していくのか。育成手前ぐらいまでですね。
八田さんがコンサルなどされてる中での課題は何がありますか。

ロケットメイカーズ 八田氏
私はリードの獲得方法で一番変わったのは、実は地方なんじゃないかと思っています。
昔はデジタル化の優先順位を下げていたと思うのですが、今だとオンラインでリードを獲得するのが当たり前になっています。

ファシリテーター 伴氏
八田さんの図をベースに、自社サービスの話でも良いですし、BtoB企業なら「うちの会社はクライアント企業にこうしている」でも良いです。両面からお話ができたらなと思います。

一番初めは「リードの獲得」です。どういうターゲットリストに対してリードを獲得していくのか。育成手前ぐらいまでですね。
八田さんがコンサルなどされてる中での課題は何がありますか。

ロケットメイカーズ 八田氏
私はリードの獲得方法で一番変わったのは、実は地方なんじゃないかと思っています。
個人的に集客方法なども変わったと思うのですが、日本全国で格差がなくなるほどすごいことだったと思います。

ファシリテーター 伴氏
なるほど。
神田さん、地方のお客さんは増えてますよね。

ヤプリ 神田氏
増えています。
もっと伸ばしていきたいっていう状態ですし、僕らはコロナ前はイベントにずっと注力していたので特にそう感じています。
今のこういったウェビナーとかも含めて、地域関係なく、スピード感をもって獲得できるっていうところはやはり大きいなと思っています。

ファシリテーター 伴氏
山元さん、クラウドサーカスさんの方は、リード獲得は地方も増えてますか?

クラウドサーカス 山元氏
今、47都道府県受注しようというのを個人的に目標としており、今大体32道府県ほどになっています。

展示会の戦略という部分で弊社もブースを大きく出してるのですが、実は最近になってかなりの戦略を立てていて戦術に落としてというのを一部、スライドでご紹介したいと思っています。

トークスクリプトではないですが、商談チームに指示を出し「何分で絶対1回の商談を終わらせてください」であったり「あなたたちは320人の中から選抜された10名なんですよ」という意識を持ってもらいます。

今、コロナの状況でリアルの展示会に足を運ぶ人たちってかなりのホットリードが多いという点もあるので「うちと合わないな」と思ったら、すぐに馴染みのある企業さんを紹介することもしています。

また、自身でブースまで引き連れて行くこともあって、そういった活動に力を入れていると徐々に企業イメージも上がって、そこでのリード獲得に繋がったり、紹介がもらえるようになってきています。
その点で顧客体験を展示会で、直に提供できるのは強みかなと思います。

今、リアルの展示会は顧客が結構戻ってきていて、コロナ前以上の名刺獲得枚数になっています。
そのため、リード獲得としては今後も熱い状況なのかなと考えています。

ファシリテーター 伴氏
なるほど。
BtoCでもそうなんですが「獲得につながったデータ」は取れるけど、「獲得につながっていないデータ」は取れないので、お客さんに直接聞いたりすることが最近は増えていますが、やはり「このジャーニーの中でどこと比較してるか」や「どこの後に行ったからこの提案をしよう」といったことがとても重要度が高いですよね。

では中島さん。御社のイベントの使われ方だったり、動画の使い方だったりとかも含めて、変わってるところなどありますか。

 スプラシア:中島氏
展示会や地方に対するリーチの話が出たので、この資料をご紹介したいと思います。

僕らがやっているイベントの領域だとリアルもオンラインも一緒に提供できる体制を取っていますが「コロナ前から現状までの推移」「どうイベントが移り変わっているか」「どんな状況になっているか」を表しているのがこの図です。

やはり、コロナの前はオフラインが中心で、展示会でリードの獲得をメインにされた企業さんが非常に多かったと思います。
これが緊急事態に入ってオンライン100%になり、今現在コロナが1、2ヶ月前の落ち着きつつある中でハイブリッドなアプローチが非常に増えてきました。

直近では第7波という状況ではありますが、やはりイベントをハイブリッドで考えていくという時代に入ったなと思っています。
ちょっと面白いなと思ったのは、おそらくクラウドサーカスさんもヤプリさんも出展されていたであろうマーケティングウィークの お話です。

直近7月にあったマーケティングウィークの第6回は2万7000人という来場者数が出ています。
推移で見てみると、第3回が緊急事態発令前の頃ぐらいで、いわゆるコロナ以前の数字は2万5000人ですが、第4回は緊急事態発令された中での開となり6400名でした。
ここから徐々にコロナが収まるにつれて、人がどんどん増えてきていて、今はなんとコロナ前よりも増えていると公表されています。

一方でコロナ以前と現在で変わったこととして、
「展示会に人も戻ってきたが、オンラインのイベントにも引き続き集客ができるようになっている」というデータもあります。
つまりイベントのハイブリッド化が進んでいて、おそらく地方リードがどんどんオンラインに集まるようになっているんじゃないかと仮説が立てられると思っています。

マーケティング全体がハイブリッド化していくんじゃないかと私は思っていて、イベントもですが、顧客接点そのものが「リアルもデジタルも含めたコンセプトをどう作っていくか」がすごく大事になっているのかなと思います。

ファシリテーター 伴氏
ありがとうございます。
八田さん、今、クラウドサーカスもヤプリもSaaS企業なのでDXありきの企業じゃないですか。

八田さんのところだとまだDX以前の企業がある中で、「どれくらいの規模で、どういうところから始めたらいいか」みたいなところをお聞きしたいのですが、その辺で何か勘どころなどはありますか。

ロケットメイカーズ 八田氏
これは大いにありまして、先ほど山元さんが出されたフローチャートは人によっては恐らくドン引きすると思うんですよ。

でも、カスタマージャーニーを学んだ人だったら、検索をした後の方がホットリードであるということはわかるわけです。
だから、すべての人があの図のすべてをわからなくてもいいと思います。

ただ「どこを検索したか」とか「どこを見てきましたか」と聞けば、恐らくできると思うんです。
自分が「物を売りたい」としたら、課題に思っていることを可視化することが重要です。

「こういう経路で来るお客さんは駄目だ」とか「別の経路で来ると買う」とか、その経験値が皆さんあるはずなので、まずはそれを可視化してみる。
そのためには、まずSFAツールを徹底的に入力する。

そうすると、全員肉食型の営業パーソンは入力しなくなることもあるので「一番課題に感じるとこはどこですか?」というところから始めてみるのも良いかもしれません。

ファシリテーター 伴氏
そうですね。
やはり基本的にはヤプリもクラウドサーカスもDX後の企業なので「DXは当たり前の会社」と「これからDX導入する会社」の違いはそこですよね。

中島さん、その辺で御社に依頼する会社はどちらが多いですか?

スプラシア 中島氏
実態でいくとやはり既に経験されているお客さまや、マーケティングに対して意識が高いお客さまが多いです。
ただ一方で中には「これから初めてオンラインイベントに挑戦する」といったお客さまもいらっしゃいますが、はじめの一歩で苦労されているのは、やはり集客の部分です。

自社の単独開催でそんなに人が集められるのか、というところが一番の懸念点だと感じています。
それを「どうやって解決しに行くの?」っていうと、今日のウェビナーもそうですが、やはり自社のみで開催するより、他のパートナーさんと共催していくことによって多くのリードを獲得できたりします。

また展示会においても弊社では共同開催を多くやっていて、パートナーさんを見つけて一緒に出店していくことにより、自社だけだと一コマしか出せないものが4コマで出せたり、いい位置が獲得できて、リードも増やせるといった戦略が取れます。

はじめの一歩としてはこういったコミュニティを作っていくことが大事かなと思っています。

ファシリテーター 伴氏
ありがとうございます。
宮本さんも今日のイベントの取材も含めて、BtoBの企業は一部商品が被っていて競合のところもありますが、パートナーと組んで分担するというのが結構多いかと思います。

その辺はBLAMでやっているプロジェクトだったりだとか、カイコクで人を起用する部分なども含めて、BtoB同士のパートナーシップについてどう考えてますか?

BLAM 宮本氏
今おっしゃっていただいた通り、非常に重要だと思っています。
追加で申し上げるならば、やはり人を社内に入らせていただいて、色々なツールを使ってDX化を進めていくので「一つのツールで色々なことができます」というよりも「いろんなツールを使っていく形」になっていくと思うんですね。

それを全て一社でということも中々難しいことが多かったり、結局のところ与件化したあとも依頼企業の担当者はご自身で検索するなど競合についても調べるかと思いますので、数を集めたいセミナーにおいては必ずしも競合と一緒に行うデメリットよりもメリットの方が大きい場合もあります。

特にオンラインとかであれば、投資コストっていうところも低く開催できるので、やってみる価値はあるのかなと思います。

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テーマ2 マーケティング・セールスナーチャはデジタル化でどう変わる?

ファシリテーター 伴氏
ありがとうございます。では次のテーマにいきましょう。
セールスとかのナーチャリング、特に継続接触リストのような育たなかったリストをどうするかは大きな課題の一つかなと思います。
八田さん、このあたりでDXしてない企業が躓くところをいくつか教えてもらっていいですか。

ロケットメイカーズ:八田氏
継続接触率といえば、さっきの展示会に来た人に「このあと電話でフォローします」と言って、反応が良かったり悪かったりすると思うんです。

これを教科書通りにいくと、「反応が悪ければ継続接触リスト」「良ければ商談化」ということだと思うんですが、ここでさきほど申し上げた「平成の知」とのコラボレーションが重要なんじゃないかと思っています。

ツールにいくら情報が綺麗に入っていたとしても、担当する営業によって、電話口の雰囲気から「商談になるかどうか」の判断は分かる人には分かるし、分からない人には分からない。

そこで、ツール上で判断していくために、昭和・平成の知を活用し、例えば、こういう断られ方をしたらその後「何をしないとか、何をする」っていうのをルール化して「できない営業、センスのない営業」を社内でどう減らしていくか、皆で決めることが大事だと思います。

ファシリテーター:伴氏
ありがとうございます。
では山元さん、今のお話も受けて、先ほどの展示会の図は本当にDXが進んでるからこそ出てくる図だなと僕は思いました。

いろいろPDCAを回して、今いろいろやっている所だと思うのですが
「リードとして育たなかった人たち」をどう再復活させるのかみたいなところで、データの作り方や、データ入力などで何かありますか?

クラウドサーカス 山元氏
ありがとうございます。
そうですね、弊社がDXに成功している企業の一部という自覚は結構あります。

というのも、元々テレアポしていて、8時前に出社して9時前までにリスト作って9時から6時までは「受話器を外すな」というような会社だったんです。

しかし「これじゃ駄目だ」ということで、マーケティングに注力し、今の会社の形態に変化してきました。
「昭和・平成の知」的な取り組み例として、コンサルティングサービスについてお話させていただきます。

比較的価格の高いサービスであるため、当然リードタイムが長くなる傾向にあります。
なので「予算を取らないといけない」というBtoBの大きな課題の一つを解決する必要があります。

そんな時に「一緒に予算を取りに行きますよ」っていう事業計画書と「我々にお金を投資したら何%のROIが生まれますよ」というのをしっかり出した上で進めていきます。

「誰を説得しないといけないのか」というのを細かく理解し、一人一人を説得していくアプローチをとっています。
そのやり方を言語化して、今チーム内で落とし込んでいる状況でもあるのですが、やはり基本的には「誰が意思決定者で、誰が決済者なのか」を把握していきます。
例えばDX化できてないお客様の場合、その意思決定者が社長の奥さんだったりすることもあります。

そういったところを嗅ぎ分けるような人材がいると一番強いのかなと感じます。

ファシリテーター 伴氏
意思決定者は、データとして登録されてる感じですか。

クラウドサーカス 山元氏
SFA上にチェックボックスがあり、意思決定者か否かみたいな確認をするんですけど、それが確実ではないことの方が多いんです。

決裁権はありますかとストレートに聞いて「あります」と言っても、見積もりを出したら「この値段だと決裁権は自分にはないです」というようなことが結構あるんです。

一応はデータとして管理していて「どのタイミングで意思決定者と繋がったのか」「その意思決定者は他のベンダーの話を聞いてるのか」というデータを取っています。

競合他社やコンペティターが、次に接触するまでに僕らは3回以上接触するようにしています。
そういうことまで可視化すると、「あの人は話聞いてくれる」っていうふうに腰を上げてくれる方の方が多いです。

ファシリテーター 伴氏
なるほど。ありがとうございます。
中島さん、最終的に4万人のリードがあり、そこから色々な動画を見てもらうというのは、やはり「クリエイティブの力ってすごい強いな」と思ったのですが、見続けてもらう仕組みで、何か参考になるものはありますか?

スプラシア 中島氏
見続けてもらう仕組みというか接点の回数を作っていくためには、コンテンツの量と接触するタイミングや頻度が問題だと思っています。

コンテンツの量では、やはり動画の尺を長く取り過ぎないことが大切です。
他にもナーチャリングプロセスを実行する中で見込み顧客との接触頻度を多く取っていくことも必要で、その為にはコンテンツをたくさん作る必要があります。

その際、フロー型のコンテンツだけでは効率が悪いと思っています。

今日のセミナーも、どちらかというとフロー型に当てはまると思っています。

頻度高くお客さんに接していく時にコンテンツをバンバン作っても賞味期限はあるので、やはり企業として「ストック型コンテンツをどれだけ増やせるか」がポイントだと思っています。

実際、先ほどのSky様のコンテンツも、全体で資料を合わせて500以上になるんですけど、ほとんどのコンテンツはこのストック型のコンテンツだったりします。

なので常に日々日頃、こういったストック型のコンテンツを短尺でわかりやすい小冊子のように多く作っていけるかどうか、というのがコンテンツの制作効率を上げていく一つの鍵かなと思っています。

ファシリテーター 伴氏
なるほど。
ホワイトペーパーとかもストックヤードとして作って使ってるといったところでしょうか。

スプラシア 中島氏
そうですね。

ファシリテーター 伴氏
ありがとうございます。
神田さん、ヤプリの場合、リード育成や商談で「駄目になった・断られた理由」というのがあって、SaaSの製品改善につながる部分もあると思いますが、その辺りをどういう風にコントロールしていますか?

ヤプリ 神田氏
僕らはSFAにて「よくある断られた理由」と「失注理由」を分けています。
インサイドセールスで断られたものと、フィールドセールスで失注になった要因とを二つに分けて考えているんですね。

それぞれ何が足りなかったのか、単純に金額や時期要因、一般的なセールスをしていく上で「大きな要因」「何が足らないのか」というところから製品の開発現場にフィードバックをします。

大体Qに1回ぐらい、全社で開発を何を優先的に進めていくかっていうところを企画会議しています。
ヤプリではリアルタイムに改修や新機能としてリリースができるので、それを改めてPRし、機能不足が原因で失注した企業に再アプローチをしています。

ファシリテーター 伴氏
ありがとうございます。
宮本さん「MAを使うとか」「分析するとか」は自社でなかなかできないところが多いかなと思うんですけど、このあたりでうまくいっている事例などはありますか?

BLAM 宮本氏
実際そういったご相談をいただく事例は多くあります。
上手くいっている事例としては上流から再設計するやり方です。

具体的な状態として「DX化のためにとりあえずツールを入れました。
ただ入れただけになっていてそこから先には進められていません。」というような導入はしたものの、社内で利用推進できていないケースが多い印象です。

この場合、いきなり導入や活用を推進することももちろんできますが、弊社では「なんのために」と「結果どのようなメリットがもたらされるのか」など、より上流部分の共通認識を社内で共通認識が持てるような取り組みから支援しています。
つまり例えば「CRM領域をどうしていくか戦略から考えていきましょう」のような戦略から支援します。

そこまで上流から整理できると導入や活用のタスクを切り出しやすくなるため、社外への依頼もしやすくなります。
弊社の支援でいうならばカイコクの複業人材を起用し、費用対効果の高い取り組みができています。

当たり前ではありますが、共通認識が持てているため、社内での活用推進もスムーズです。

ファシリテーター 伴氏
なるほど。ありがとうございました。

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テーマ3 カスタマーサクセス・クロスセル・アップセルはデジタル化でどう変わる?

ファシリテーター 伴氏
3番目、カスタマーサクセスですね。
八田さん、カスタマーサクセスの課題について、何かありますか?

ロケットメイカーズ 八田氏
そうですね。
カスタマーサクセスは、10年前これが一番なかった概念だと思います。
一番変わったのですが、やることは意外と泥臭い。

しかも、ツールでやるというより、先ほど言った昔のお客さんのことを分かっている人がいかに聞くかというのがすごく大事なのです。

売る方は意外と簡単に売れていくんでしょうけど、導入が決まった後とか、その後のオンボーディングのタイミングで「どういうヒアリングをするか」が大きな課題かなと個人的に思っています。

ファシリテーター 伴氏
ヤプリはカスタマーサクセスが強いという話が出ていますが、
カスタマーサクセスは「ハイタッチ・ロータッチ・テックタッチ」といったように
「人が対応するのか」「テクノロジーをうまく使うのか」というバランスが必要だと思いますが、うまくいくポイントなどはありますか?

ヤプリ 神田氏
うちのカスタマーサクセス部門の体制をざっくり話すと、Tierごとに対応を決定していて、それに応じてアプローチの方法を分けてます。
やはり八田さんがおっしゃったように、全社でその意識を持ってるかどうかというのはとても大事だと思っています。

やはりセールス側が売ってくればOKと考えている場合、やはりすぐ解約につながってしまいますし、それは一番避けたいところです。

全体認識を持ってカスタマーサクセスで何ができるか、というところのすり合わせを年に1回、イベントを課してみんなで考えています。

自分たちの部門でどういうところがカスタマーサクセスとして効果的なのか、お客さんのために本当に役立つものかを考える場を継続的に実施しています。

ファシリテーター 伴氏
ありがとうございます。
山元さん、チャーンを防ぐことも重要ですが、クロスセルをやっていくことも必要じゃないですか。
そのあたりのタイミングとか、何か狙いどころってあったりするんですか。

クラウドサーカス 山元氏
ありがとうございます。
先に、これはやらない方がよかったということがあります。

元々弊社はヘルススコアを徹底的につけていて、Salesforce側で全部管理していたのですが、管理コストの方がかかってしまい、やめることになりました。
シンプルにカスタマーサクセスはアップセル・クロスセルという方法に全て振り切っています。

カスタマーサクセスはコストセンターみたいなイメージを持っている企業もあると思いますが、弊社に関しては11個SaaSがあるのでクロスセルができる状況です。

月1で全顧客に訪問を入れたり、2ヶ月に1回訪問を入れてそのタイミングで状況のヒアリングをしています。

人員比率としてもクラウドサーカス全体の60パーセントがカスタマーサクセス人員です。

ファシリテーター 伴氏
なるほど。御社のようなSaaSですと継続率が重要ですもんね。

クラウドサーカス 山元氏
そうですね。
本当にこれないと売り上げ立たないみたいな状況っていうのがありますね。

ファシリテーター 伴氏
ありがとうございます。
宮本さん、全体を通して「どういうところが大事」で「どう外部に依頼したらいいか」みたいなところを最後一言いただけますか。

BLAM 宮本氏
マーケティングDXに関連するツールは多種多様であります。
先ほどの事例でも触れましたが、そうすると「とりあえずツールを入れたことがDX」という企業も多かったりするので「目的は何か」というところを明確にしていただきたいと思います。

その上で「デジタルだったらこれできる」という知見のある方が人材を入れてみて、そこから一緒にやっていきながら、やることを整理していくと良いと思います。

その前提で実際にツールを使ってみると、どんどんできることがわかり、やれることも増えていくので、運用をできる状態をまず作っていくところが重要だと思います。

ファシリテーター 伴氏
ありがとうございます。
八田さん最後の締めの言葉をお願いします。

ロケットメイカーズ 八田氏
今日お集まりいただいているのは、これからBtoBマーケティングをDXしていきたいと思っている皆さんだと思っています。

まずは、自社として「やりたいことってなんだっけ」「解決したいことはなんだっけ」「顧客の体験をどう変えたいのか」ということをまず言語化した方が良いと思っています。

その先に、どのツールで解決するかというのがあるので、この順番を間違えると、宮本さんがおっしゃっているような問題になります。
ですので、課題を社内でアジェンダ化するということが一番大事かなと思います。

司会進行 中島氏
ありがとうございました。
本日ご登壇いただいた皆様そして、ファシリテーターの伴さんもありがとうございました。

このようなイベントであったりウェビナー形式の企画というところは我々BLAMだけに限らず、今回ご登壇いただいた企業さまもされていらっしゃると思います。

ぜひ興味があるテーマがございましたら今後もご参加をしていただけますと幸いです。
本日はこちらで以上とさせていただきます。改めてありがとうございました。

アーカイブ動画はこちら
https://blam.co.jp/events/1O9ylgToZCA0GCk8iTROOe

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BtoB Marketing DX Conference 2022 前編 ~BtoBマーケ・セールスの組織力を向上させるDX~

登壇者プロフィール

伴 大二郎 :合同会社db-lab 代表/CEO
      株式会社ヤプリ エグゼクティブスペシャリスト
      株式会社顧客時間 プロジェクトマネージャー
      KAIKOKU SPECIAL COACH

八田 浩  :株式会社ロケットメイカーズ 代表取締役社長
中島 優太 :株式会社スプラシア 代表取締役社長
山元 ほるん:クラウドサーカス株式会社
      グロースマーケティンググループ1課
      コンサルタントマネージャー兼セールスディレクター
神田 静麻 :株式会社ヤプリ マーケティング本部
宮本 舜  :株式会社BLAM 執行役員 兼 社長室室長

セミナー概要

ビジネスを取り巻くさまざまな環境が変化し、デジタル活用や事業・組織の変革が求められ、営業活動の大きな見直しが必要な時代に突入しています。
あらゆる分野でデジタルの活用が急速に進む中、営業やマーケティングにおいてもオンライン化や働き方の変化が起こり、デジタルツールを導入する企業が増えてきています。

一方でデジタルツールを導入したものの、「上手く活用できていない」「売上貢献に繋がっているか分からない」など、苦戦されているお声を多く伺います。

本カンファレンスではマーケティング/セールスファネルの各領域において、DX支援サービスを展開している「DX最前線のプロフェッショナル」をお招きし、最新情報やトピックスについてパネルディスカッション形式で議論します。

マーケティング・セールス領域への取り組みを強化し、さらなる成長を狙う企業のご担当者さまはぜひ参考にしていただけますと幸いです。

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冒頭・開催背景

司会進行 中島
本日はお忙しい中ご参加をいただきまして誠にありがとうございます。
私は普段はBtoB企業様を中心にマーケティングの戦略立案、各種施策の実行面をサポートさせていただいております。

タイトルにもあります通り「BtoBマーケティングDXカンファレンス2022〜BtoBマーケ・セールスの組織力を向上させるDX~」というテーマでマーケティングDX領域のプロフェッショナルな方々を本日お招きして、こちらのカンファレンスを進行していきたいと思っております。

今回のカンファレンスの開催背景を説明させていただきます。

BLAM 加藤
皆様、本日はお忙しい中お集まりいただきまして誠にありがとうございます。
現在BLAMではマーケティング領域のDX化を支援する「マーケティングDX部」の部長を務めています。

DXに関する現状の二つの調査

BLAM 加藤
さて本日のセミナーの背景を簡単にお話させていただきます。
これら、DXに関する現状の二つの調査を示しております。

左側がPwCコンサルティング合同会社が行った調査となっており、いわゆる大企業でのDXの取り組み状況を表しています。

今、DXに関する取り組み状況は、60%近くの企業が経営戦略に基づき、全社的にDXに取り組んでいると回答しています。
また、その中で10%近くの企業が十分な成果が出ており、55%近くの企業様は何かしらの成果が出ていると回答しています。

中小企業はDX化が進んでおらず格差が生まれている

BLAM 加藤
一方、右側の円グラフは独立行政法人中小企業基盤整備機構の行った調査であり、いわゆる中小企業を中心としたDXに関する取り組み状況を表していますが、
「既に取り組んでいる・取り組みを検討している」という企業を合わせても約2割程度で、逆に約4割の企業様が取り組む予定はないと回答しております。

ここから言えることとして「大企業と中小企業ではDX格差が生じている」ということです。
では、こういったDX格差はなぜ発生するのでしょうか?
弊としても中小企業のDXを支援することが多く、その経験からしても、その回答を一言で表すならば「本当に売り上げに繋がるのか?」が重要な要素の一つであると考えております。

デジタイデーションとデジタライゼーション

BLAM 加藤
ここで皆さん、デジタイデーションとデジタライゼーションという言葉は聞いたことありますでしょうか?
簡単にお伝えすると「DX」、右上のデジタルトランスフォーメーションに至るまでの、デジタル化のフェーズ分けというようなイメージを持っていただければと思います。

今現時点で「DX推進している、成果が出ている」としている企業の多くがデジタイゼーションで止まっており、デジタルトランスフォーメーションはもちろん、デジタライゼーションにも至れていない企業の方が多い印象です。
もちろんデジタイゼーション自体に意味はあるのですが、それだけでは真の意味でのDX推進の意義というものは、なかなか見出しにくい状況となっています。

つまり先ほどの問いにあった通り、売り上げや業績に本当に繋がるのかという問いに、なかなか回答できない部分かなと考えております。

マーケティングDXで競合優位性を

BLAM 加藤
我々はマーケティングDXという言い方で、この図の濃い青い部分について、営業でしたりとかマーケティングのデジタル化を中心に支援させていただいております。

これらの領域は他の領域と比較して、取り組みの難易度が高く、なかなか踏み出せずにいる企業が多いです。
一方、そのハードルがあるがゆえに、確立できることによる競合優位性への寄与度は高い領域でもあります。

マーケティングDXの目的としては、デジタル化をしている顧客への提供価値を高めてデジタルを活用して売り上げを向上させていくことです。

今日はそういった領域で支援されてる企業の皆様をお招きしてお話をさせていただきます。この機会を通じて何か一つでもイメージできるヒントとなりましたら幸いです。

司会進行 中島
加藤さんありがとうございました。
では次のセッションに移りまして、ここからキーノート、そしてパネルディスカッションの方に進んでいきます。

本日ファシリテーターを務めていただきますのは、カイコクスペシャルコーチにも就任をいただいております伴大二郎さまです。
それでは改めて伴さまよろしくお願いいたします。

ファシリテーター 伴氏 
カイコクスペシャルコーチという形でBLAMさんのお仕事もお手伝いさせていただいております。
また、今日登壇しているヤプリで正社員として働きながら、起業もしており、色々な形で様々な仕事をさせていただいております。

私個人として得意領域はBtoBではなくてBtoCのDX支援になります。
そのため、わたし自身もご参加いただいている方々と一緒に学びたいと思っておりますので、代弁して色々と質問していきたいと思っています。
ただし、BtoCのDXでも同じようなところ、特に考え方は近しかったり、BtoCの方が進んでいたりもしますので、その辺だけ少しお話をさせていただいて、この後のキーノートに繋げたいなと思っております。

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DXによって「働き方・人の役割が変化する」ことが大切

ファシリテーター 伴氏
DXは分解すると、デジタルとトランスフォーメーションですが、やはり大事なのは「トランスフォーメーション」の方です。

デジタルの広告、SNSも大事なのですが、それよりもKPIがどう変わるのか、人の働き方がどう変わるのか、そして役割がどう変わるのかっていうところです。

特にこの中で海外の企業は非常にDXを進めた企業が多いのですが、何が一番変わったかというのが、稟議のスピードや判断するスピードです。

デジタル云々の話もありつつ、DXという中で組織の判断スピードなどを早めていかなければいけないというのが、一つ大きなポイントかなと思います。

その上でデジタルが得意なことっていうのは「脱属人化」です。
BtoBの営業も特に属人化していて「売る営業パーソン」と「売れない営業パーソン」が出てきたりもするのですが、脱属人化のためにデジタルを使うことで、今度はやりがいがなくなって来たりします。

「人」の価値の見直しながら、やりがいがある脱属人化ができる状況を作っていかなければなりません。
この辺りはキーノートにて八田さんからご説明もあると思います。
八田さんよろしくお願いします。

ロケットメイカーズ 八田氏
ロケットメイカーズの八田と申します。よろしくお願いします。

ロケットメーカーズ 八田 浩

私は2001年に証券会社でBtoCの営業としてキャリアをスタートさせて、その後2004年からデジタルマーケティングのオプトという会社に入りました。

前半が営業パーソン、後半が営業パーソンに「何を売ってもらうか」ということがテーマとしてありました。
今回のテーマであるBtoBマーケティングに関しては、後ほどスライドでも申し上げますが、先ほど伴さんもおっしゃった通り、非常に遅れている分野だったと思います。

逆に、この10年で一気に進化した部分でもあります。ですのでそこのあたり専門家の皆さんにぜひ細かいところは聞いていただければと思っております。

DXは「平成の知」と「令和の知」の掛け算

ロケットメイカーズ 八田氏
本日のメインテーマは「BtoBマーケティング&セールスデジタル化のお悩み解決」と私の方ではテーマを解釈しております。

DXというと「デジタルなツールを入れなければならない」と一般的に考えると思いますが当然そうではありません。
どちらかというと「昭和・平成の知(アナログ)」と「令和の知(デジタル)」を掛け算をすることが、DXに向かっていくことの一つなんじゃないかなと思っています。

先ほど伴さんからのお話にもあった通り、BtoCは非常にDX化が進んでおり、BtoBは約25年遅れているという論文もあります。
また、近年では顧客の行動変化により、営業に会うまでに57%の購買プロセスが完了しているという研究結果もあります。
これは一つのデータとして顧客の行動変化が起きている証拠と言えるでしょう。

さらに、労働集約モデルからの脱却も起きています。
営業職が急減し、営業事務が急増しているというデータもあります。
この辺りを詳しくお話していきたいなと思っています。

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BtoBマーケティングの3つの転換期

1.BtoBマーケティングはBtoCよりも後回しになっていた

ロケットメイカーズ 八田氏
一つ目ですね。
2014年に出ているストラテジーandトレンドinBtoBビジネスという論文があります。
そこには「BtoBマーケティングはBtoCよりも後回しになっていた」とここに明確に書かれています。

1970年代に既に25年遅れであると研究がされています。
ただし、2014年段階ですが、マーケティング専攻の学生の半分はBtoBを今は先行しているそうです。

これはアメリカの話ですが日本では状況が異なり、BtoBマーケティングDX化が明確に遅れていることを認識する必要があります。

一方で、日本でも非常にこれから伸びていく分野だということも言えると思います。

2.営業に会うまでに57%の購買プロセスが完了している

ロケットメイカーズ 八田氏
続いて二つ目の「営業に会うまでに57%の購買プロセスが完了している」についてです。
2011年に出ている顧客の行動変化に関するリサーチ結果です。

例えばですが、営業パーソンに相談する前に、検索してツールを比較したり仕入れ先を探すとか、購買行動をする際にBtoCよりも、ウェブ上の行動の方が多くなってるという点です。

「顧客の行動が分かるようになっている」というのがこの結果からも言えるかと思います。
そして、顧客はサプライヤーとの商談を遅らせることを選択しているとも言えます。

昭和、平成の世の中で営業パーソンとして成果を上げてきた人は顧客にアポを取って
「うちの商品を説明させてください」ってのを当然のようにやっていたと思います。

しかし今は、例えばSaaSのツールであればいろんなツールを検討して「よしこれにしよう!」という段階で問い合わせをして、営業パーソンとの面談に望むということがあります。
そのため、営業に合う前に57%の購買行動が終わっているという事実があるということです。

3.労働集約モデルからの脱却

ロケットメイカーズ 八田氏
三つ目は「労働集約モデルからの脱却」についてです。
これは日本のデータです。
この15年間で130万人の営業パーソンが消滅したという記事があります。
左端の1955年(昭和)から営業パーソンの数は増えてくるのですが、2000年代を境に急激に落ちています。

生産人口が減っていることも当然あるのですが、流通構造の変化、いわゆるインターネットが進化したことが大きな要因と言えます。

アウトバウンドからインバウンドへの移行

それから、アウトバウンドからインバウンドへの移行も大きな要因と言えるでしょう。
アウトバウンドは「営業パーソンが顧客に連絡をしてアポを取りに行く」といった営業活動を行いますが、今はどちらかというと「問い合わせが来てから説明しにいく」といったインバウンドが主流となっています。

つまりお客さんの気持ちが高まってから説明しに行くことが、ウェブの発達によりできるようになってきました。

営業事務職の増加

続いて営業事務職の増加も営業パーソンが消滅した要因の一つです。
いわゆる一般的に言うインサイドセールスみたいなものを想像しているのですが、約15年で52万人から70万人に増えており、実感値としてもかなり増えていると感じます。

こういった行動の変化により、労働集約モデルからかなり変化してきているという事実があります。
ですので、BtoB営業におけるマーケと営業のDXというのは冒頭の加藤さんのお話でもありました通り「一番右上に属している」とても難しい分野の一つなんじゃないかなと思っています。

新しいやり方・ツールを取り入れる難しさ

それからもう一つ個人的に思うのは、今の経営層は「昭和・平成」のやり方で成功した人達ですから、新しいやり方を受け入れづらいということもあるでしょう。

仮に、現場から「デジタルのツールを入れてBtoBの営業を変えましょう!」と言ったところで「ふざけんな!今すぐアポ取って顧客んとこに行け!」みたいなことになってしまいがちです。それがDX格差の一つにもなってると思います。

そういった難しさはもちろんあるのですが、一つ一つ紐解いていくと、そんなに恐れるほどでもないのかなと個人的には思っています。

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BtoBのマーケティングの変化と進化

BtoBマーケの専門家の増加

ロケットメイカーズ 八田氏
アカデミックの世界でも、BtoBマーケの専門家がとても増えたと感じています。
この後お話しますが、いわゆるBtoBのマーケティングのモデルというのがある程度、確立されてきたなと思っています。

当然そこに問題点はいろいろ孕んでいるのですが、アカデミックな人たちが増えたことによって、やりやすさが増したんじゃないかなと、個人的には思っています。

顧客の行動分析

それから顧客の行動が分かるようになった。
これはもうツールの話でいいかなと思っていますが、最適なツールが昔より安く・安価に投入することができるようになっています。
それにより顧客の行動がよくわかるようになってきました。

57%の購買行動のプロセスが、手に取るようにわかるので、これは明らかに10年前よりもやりやすくなっていると思います。

人海戦術が通用しなくなった

営業パーソンの人海戦術が通用しなくなったということです。
ここは分業もありますし、組織全体として解決していけるんじゃないかなと思っております。

それから、これは先ほど申し上げた「モデル」の話です。
「リストの抽出から受注、継続取引に至る」いわゆる「The Model」と言われているようなBtoBのマーケティングモデルがあります。

「継続接触リストボックス」について

今回、最後に申し上げたいのはこの「継続接触リストボックス」についてです。
当然、左から右に、例えばリストの段階で1万社あったとします。
でも、リード獲得できたのは1000社で、そこから商談になったのが100社で、受注が10社、と当然減っていきます。

基本的には、その数がどんどん減っていったのがこの継続接触リストになっていくわけですが、ここに色々な問題があります。

例えば、「SFAやCRMツールを導入したがうまく社内で機能しない」といったことです。
ツールを入れただけでは当然そうなるのですが、これをどうやって解決させていくのかというところが非常に重要になってきます。

SFA・CRMツール導入の障害・課題

営業パーソンがツールの導入を面倒がる

営業パーソンがSFAツールの入力を面倒がる。これは「昭和・平成」型の属人営業がよく陥るパターンです。

新しいツールを導入するには少なくとも一定の学習コストが発生するので、そこを嫌がる営業パーソンは多いです。
また、単純に入力に時間も取られるので、営業パーソンとしては「そんな時間があれば1件でもアポをしたい」というのが本音でしょう。
こういった背景からSFAツールを導入しても「入力しない」といったことが起こります。

ツール導入の有効性が見えない

SFAの入力をきちんと行うが、突破力が上がらないので左から右になかなか流れていかないという問題です。

私は肉食型と草食型と分類しており、これも解決する方法は色々なところで語られてきていますが、例えば肉食型であれば「この入力をすることによって自分の成績が上がる」ということをいかに感じてもらうかだと思います。

それから草食型に関して言うと、共有と集合知と私は名付けてますが、結果を出すアイディアを貯めておくツールと伝えます。

例えば「アポ率が高まる」「商談化率が高まる」「受注率が高まる」などです。
そういったアイディアを皆で共有してアクションをルール化することで成果につながると伝えればよいのです。

取引ステージの進行と管理

これはツールの進化によって、かなりできるようになったと考えています。
それでこのリストの抽出からリードの獲得など、それぞれの取引のステージにおいて進行していくときに、この赤い点線があるのですが、ここにやはり営業やマーケのドラマがあるのです。

「ただのリストから、リードになる瞬間」「リードから商談になる瞬間」というのはSFAツールに入力するとすごく楽しい瞬間ですが、ここを突破するためにはやはりツールだけでは解決できません。

昭和・平成の集合知みたいなものが非常に重要になってくると思っていますし、これは組織で十分解決できる問題だと思っています。
これはツールの進化によって、かなりできるようになったと考えています。

それでこのリストの抽出からリードの獲得など、それぞれの取引のステージにおいて進行していくときに、この赤い点線があるのですが、ここにやはり営業やマーケのドラマがあるのです。

「ただのリストから、リードになる瞬間」「リードから商談になる瞬間」というのはSFAツールに入力するとすごく楽しい瞬間ですが、ここを突破するためにはやはりツールだけでは解決できません。

今日この後、この解決策についてはパネルディスカッションの皆さんから、おそらく素晴らしい解決策がたくさん聞けると思います。

私のキーノートのパートでは「平成の知と令和の知というのを掛け算する」これをDXのミソとしていきたいと思っております。

後編はこちらから

後編はこちらから
BtoB Marketing DX Conference 2022:後編 パネルディスカッション

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knowledge 複業(副業)の働き方

Webマーケティングの副業(複業)を始めよう!初心者でも安心のサイトを紹介

「Webマーケティングの副業をはじめたい」「副業に興味はあるけど不安」という方も多いのではないでしょうか?

働き方の多様性が認められつつある現在では、スキルアップや収入アップを目的として副業に力を入れている人も多いです。
今回は、マーケターの副業についてご紹介させていただきます。

副業案件の「単価感、業務内容、おすすめサービス、注意点」などこれから副業を始める方にとって役立つ情報を説明させていただきます。

ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

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Webマーケティングの副業(複業)に取り組むメリット

Webマーケティングの副業に取り組むメリットとして、まず考えられるのは収入を増やすことが可能という点です。
稼働時間や単価により得られる収入は異なりますが、「本業+副業」で今の年収から+ 60〜120万円UPすることも可能です。

また、それ以外にも様々なメリットがありますので、改めて確認していきましょう。

副業(複業)ならフルリモートで取り組める案件も多数

近年であればリモートワークも浸透しており、出社しなくても仕事ができる環境が整いつつあります。

特にWebマーケティングの副業では基本フルリモートといった案件も多く、休日や時間が空いている時に仕事をすることも可能です。

メールやSlackなどで進捗報告を行いながら業務を推進していくことができるので、時間を有効活用できるのが魅力です。

また、通勤時間を考慮しなくてもいいので、人によっては本業よりも時間帯効果が高いということも考えられます。

スキル次第では月に5〜30万ほど稼げる

マーケターの副業案件では通常で月額5万〜30万ほど稼ぐことが可能です。
スキルや経験、業務内容、稼働時間によって異なりますが、平均で10万前後の副業収入となることが多いようです。

また、単価交渉をしたり、業務範囲を調整したりすることでも収入が変わってきます。
クライアントと信頼関係を築くことで、交渉がしやすくなりますので良好な関係を構築しながらスキルと収入を高めていきましょう。

スキル・経験を積めばさらに稼ぐことも可能

スキルを磨いたり経験を積むことで、さらに収入を増やすことも可能です。
クライアント企業の中には「豊富な経験を持っている人材」「貴重なスキルを持っている人材」に通常よりも高い単価で仕事を依頼するケースもあります。

持っているスキルや経験・実績次第では月間で30万以上稼ぐことも不可能ではありません。
自身のスキルや経験を見直し、キャリアを積みながらより高い単価で仕事を受けることができるようにしていきましょう。

Webマーケティングの副業(複業)の単価

副業をすることで、少しでも収入を増やしたいという気持ちは誰でも持っていると思います。

少しでも効率よく収入を得るためのポイントとして単価が重要になりますが、それ以外にも必要な要素はいくつもありますので紹介していきます。

業務内容と稼働時間で収入が決まる

マーケティングの副業では基本的に「業務内容」×「稼働時間」で収入が決まります。

できるだけ時間あたりの単価の高い業務をすることで、収入を増やすことができますが、業務内容によっては稼働時間が短いケースもあります。

稼働が短いと最終的な収入があまり得られないというケースも考えられるので、想定される稼働時間を事前に確認しておきましょう。

また、中には「成果報酬」だったり、「月固定単価」といったケースもあります。
業務スピードに自信がある場合や、安定して稼働時間を確保できる場合などは引き受けてみるのも良いでしょう。

時給に換算すると2,500円〜5,000円ほどが相場

Webマーケティングの副業では時給に換算した場合2,500円〜5,000円ほどが一般的です。

この単価は実際に副業マッチングサービスを利用してみると分かります。
業務内容や単価を把握するためにも、お試しで副業マッチングサービスに登録してみましょう。

また、時間ではなくアウトプットに対しての成果報酬というケースもあります。
仕事が早い人などは、時給単価に換算するとこちらの方がお得ということも考えられるので、自身のスキルや働きやすさによって決めると良いでしょう。

単価は企業との契約次第で変わってくる

副業といっても仕事の仕方は様々です。

副業マッチングサービスを利用するのが一般的ですが、中には企業と直接契約して副業に取り組むケースもあります。

直接契約の場合、企業との交渉・契約は個人で実施する必要がありますので、契約内容を把握した上で副業に取り組みましょう。

また、契約内容によって単価や業務内容が異なってきます。
副業に取り組んでみて「割りに合わない」とならないように単価感や業務内容を事前にしっかりすり合わせすると良いでしょう。

マーケティングの課題解決ができる!

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Webマーケティングの副業(複業)のはじめ方

それでは、Webマーケティングの副業はどのように始めればよいのでしょうか?

副業を始めるために「何から手をつけてよいかわからない」「どうやって仕事を見つければ良いかわからない」といった人も多いでしょう。

特に初心者に確認して欲しい内容ですので、これから副業を始めるという人は一度確認しておきましょう。

実績を作る・スキルを身につける

Webマーケティングの副業を始めるには、まずは実績作りが重要です。

クライアント企業に対し「どんな経験があるか」「どんなスキルを持っているか」ということを伝える必要があります。

企業からすれば、自社が抱えているマーケティングの課題を解決できそうな人材を採用したいはずです。

クライアントが抱える課題を「どうすれば解決できるのか」「どんな実績・スキルがあれば依頼してもらいやすいか」を考えておくと良いでしょう。

副業(複業)マッチングサービスを利用する

副業を始めるなら、最初に仕事を依頼したい企業を探す必要があります。
営業が得意、企業とのコネクションがあるという人は良いでしょうが、そんな人ばかりではないでしょう。

そんな時は、副業マッチングサービスを利用すると良いでしょう。
副業マッチングサービスでは、副業を依頼したい企業とのマッチングはもちろん、条件の交渉、契約書の作成などの業務に対応してもらえます。

また、複数の副業案件を比較できるので、検討しやすく自分にあった案件を探しやすいのもメリットでしょう。
マッチング後のサポートが充実しているサービスもあるので、副業に慣れていない人は副業マッチングサービスの利用を検討してみましょう。

希望した案件を獲得するために

案件に応募したからといって副業を始めることができるとは限りません。
なぜなら、企業側も副業希望者を何人も見て選んでいるからです。

副業だからといって軽い気持ちで始めるのではなく、「熱意・情熱」を持って挑むことで他の副業者と差別化でき、案件獲得へ大きく前進することが可能です。

企業担当者は、スキル・経験だけでなく「自社の理念に共感しているか」といったことも見ているので、企業のホームページを隅々まで見て意気込みを伝えると良いでしょう。

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Webマーケティングの副業(複業)の業務内容

それでは、Webマーケティングの副業の業務内容を確認していきましょう。

時給が高くても、自身のスキルや経験とマッチしていないと負担が大きく、業務遂行に支障をきたしてしまう可能性もあります。

業務内容を把握し、スキルや経験と合致しているか事前に確認しておきましょう。
主な副業内容について紹介していきますので参考にしてください。

マーケティング戦略の立案

マーケティング戦略の立案業務は、クライアントの「マーケティング戦略を考える」といったことが業務となります。
クライアントの事業において重要な業務となるので、高いスキルや経験を求められます。

クライアント自身がWebマーケティングに詳しくないケースもあるので、
「なぜこの施策をするのか」といった説明を求められる場面もあり、高いコミュニケーション能力・交渉力も必要です。

複業案件としては、ニーズが高く様々な業界・企業で求められる仕事と言えるでしょう。

商品の購入 / サービスの新規会員登録

目的

例)企業のブランディング・認知度向上(市場調査・分析、広告宣伝戦略など)

主な業務内容

・ターゲット層の設定

・マーケティング手法の選定

・KPI設定

・データ分析

・予算設定(アロケーション)

・スケジュール管理

・ディレクション
など

SEOマーケティング

SEOマーケティングの業務では、依頼を受けたクライアントのメディアの運営・SEO対策を行うのが主な業務となります。
オウンドメディアを運営して、自社のサービスの紹介・認知度を高めたり、情報発信をすることが目的となります。

SEO対策では、Googleのアルゴリズムを理解し狙ったキーワードで上位表示を目指したり、良質なコンテンツを作成して読者満足度を高めるといったことが大切です。

目的

新規顧客獲得 / 問合せの増加
例)1ヶ月で新規会員登録:300件以上

主な業務内容

・メディアの目標・目的の設定

・アクセス解析、データ分析

・SEO対策、改善の提案

・記事の作成、ディレクション

・レポーティング、進捗報告
など

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Web広告運用

広告運用では、Google広告、Yahoo広告、Facebook広告、Youtube広告などの様々なWeb広告をクライアントに代わって運用代行するのが業務となります。

広告運用のプロとして成果を出すことを求められるため、広告経由での問い合わせ数増加やCPAの改善などが目標となるケースが多いです。

近年ではテレビCMを超えるほどインターネットでの広告費※は大きくなっており、数多くの企業でWeb広告を使用した集客が行われています。

こういった背景からWeb広告の活用場面は増加しており、ニーズの高い業務となっています。

※総広告費におけるそれぞれの構成比は、マスコミ四媒体が36.1%、インターネットが39.8%、プロモーションメディアが24.1%


2021年 日本の広告費」解説-広告市場は大きく回復。インターネット広告費がマスコミ四媒体の総計を初めて上回る

目的

・新規顧客獲得 / 問合せの増加 /商品の販売
例)1ヶ月で新規会員登録:300件以上 / CPA5,000円以下 

主な業務内容

広告の運用(リスティング広告、SNS広告、動画広告など)

クリエイティブの精査・ディレクション

データ集計

レポート作成
など

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SNSマーケティング

SNSマーケティングでは、企業の公式SNS(Twitter、Instagramなど)の運用を代行することが業務内容となっています。

SNSの目標の設定などを行い、フォロワーを増やしたり、ファンと交流したりすることが目的です。

SNSの媒体によってアルゴリズムが異なるため、拡散やフォロワー増加の増え方が違ってきます。媒体の特性に合わせた運用方針・計画が必要になります。

最近だと若者向けのマーケティングに力を入れたい企業が取り組んでおり、他のWebマーケティングの業務同様ニーズが拡大している複業と言えるでしょう。

目的

ブランディング / 運用サポート
例)1ヶ月でLPへの集客3000人以上、3ヶ月でフォロワー3000人増

主な業務内容

・SNSの目的・目標設定

・コンテンツ、企画の作成

・データ分析

・コメント、DMへの返信

・フォロワー獲得施策の実施
など

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CRM / MA運用

CRM / MA運用業務では、CRMやMAツールを導入・運用しサービスの改善、KPIを達成することが主な業務内容です。

「ツールを導入したがうまく活用できていない」という企業は意外と多く、サポートを進めていくことで企業の課題を解決していくことが目的となります。

CRMやMAツールは様々なツールがあり、Salesforceやkintone、SATORIなどが有名です。ツールごとにできることが異なるため、自身が扱えるツールを見極め、案件を引き受けると良いでしょう。

目的

MAツールの導入支援 / LTVの向上
例)3ヶ月以内のMAツール導入と社員へのレクチャー / CRMを活用しLTVの改善

主な業務内容

・MAツール(SATORIなど)の導入~運用方針の策定
・方針に基づいたMAツールの設計~実運用
 - シナリオ設計、フロー設計〜計測環境の構築を想定
・MAツール運用マニュアルの作成
・全体のWebマーケティング戦略方針に基づいた業務
 - Web広告運用(入稿~配信、分析、レポーティング)
など

Webサイト改善・ディレクション

Webサイト改善・ディレクション業務では、企業のWebサイトやプロダクトを改善していくことが主な業務内容です。

改善内容は企業により様々ですが、例えばSaaS事業を展開している企業ではサービスへの登録率や課金率を改善したり、LTVを伸ばすことが目的となるでしょう。

Webサイトを改善することで、事業に対し貢献ができますのでやりがいのある業務と言えるでしょう。

目的

Webサイトの改善・ディレクション
具体例)サービスの登録率の改善(3%→5%へ改善)

主な業務内容

・現状の課題をヒアリング
・競合分析の⼿法
・ページの改善施策
・集客効果分析の⼿法
・検索流⼊改善施策
・売上分析の⼿法
・転換率と顧客単価の改善施策
など

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初心者でも安心!Webマーケティングの副業(複業)サイト

ここまでWebマーケティングの副業の時給単価、業務内容などを説明してきました。

しかし、実際に副業案件を見つけるのは大変で、どこで探せばよいかわからないと言った人も多いでしょう。

副業を探すにはマッチングサービスを活用することがおすすめです。
マッチングサービスは無料で利用でき、登録しておくことであなたに合った案件を紹介してくれます。

利用することで案件獲得のハードルが下がり、手軽に副業を始められるのでおすすめです。

カイコク

カイコクはマーケターの副業に特化したマッチングサービスです。

「スキルアップや実績を獲得したい」「自分の市場価値を高めたい」といったマーケター向けのサービスです。
ほとんどの案件がリモート対応可能ですので、空いた時間で副業することができます。

8,000名以上のマーケターが登録しており、マーケターの副業といえばまずは「カイコク」に登録しておくと良いでしょう。

また、手厚いサポートが魅力となっていますので、初心者にもおすすめです。
副業で不安なこと、わからないことなどがあれば、カイコクに相談してみましょう。

シューマツワーカー

シューマツワーカーはエンジニア、デザイナー、マーケターなど幅広い職種の副業を取り扱っているマッチングサービスです。

「スキマ時間ではじめられる」をコンセプトとしており、ほとんどの案件がリモートワークとなっています。

マーケティングの案件に特化しているわけではないですが、デザインやプログラミングなど幅広い案件を探す際に便利なサービスと言えるでしょう。

また、税理士サポートや勉強会なども開催しているので、副業を快適に進めたい人におすすめです。

シューマツワーカーはこちら

プロの副業は、今後のキャリア形成に役立つ副業マッチングサービスです。

デジタルマーケティング、広報PR向けの副業案件が多く、マーケティングの全体戦略や上流設計といった業務が中心となっています。

戦略立案案件がメインで、若干人を選ぶ側面もあると思いますが、経営層と密に連絡を取りながら仕事ができるのでキャリアアップをしたい方におすすめです。

ブランディング戦略や事業の立ち上げなどの案件もあり「経験を積みたい」「実績が欲しい」マーケターには最適なサービスと言えるでしょう。

プロの複業はこちら

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Webマーケティングの副業(複業)での注意点

副業を始める上でいくつか注意点がありますので最後に紹介していきます。

副業を進める上で起こり得る課題・注意点について紹介していきますので参考にしていただけますと幸いです。

フルリモートか出社が必要な案件か

ほとんどの副業案件ではフルリモートが前提となっており、スキマ時間で仕事ができるケースがほとんどです。

しかし、中には出社が必要だったり、定期的な打ち合わせが必要だったりする案件もあります。

本業の都合で参加出来ない場合はクライアントとのトラブルとなってしまう可能性もありますので、事前に「フルリモート」or「出社が必要」などの条件を確認しておきましょう。

自分のスキルや経験とマッチしているか

引き受けた副業案件が自分のスキルや経験とマッチしているか確認しましょう。

多少のズレや未経験でもOKといったクライアントも多く、一概には言えませんができるだけマッチしている案件の方が負担が少なく安心して業務を遂行できるでしょう。

また、自身の将来のキャリア形成に役立つかどうかといった視点も重要です。
「将来的にどんなスキル・経験を獲得したいか」といったことも検討し、副業を通じて自身のキャリアをより豊かにしていきましょう。

クライアントとの信頼関係をどう構築するか

副業は基本的にクライアントワークが中心となります。

「副業先 = クライアント」という構図になりますので、クライアントとの信頼関係は非常に重要です。
特にフルリモートの案件は、出社・対面とは異なり信頼関係を構築しづらい傾向にあります。

こまめな情報共有や期限厳守といった意識が信頼関係の構築に役立ちますので、ぜひクライアントと良好な関係を築き楽しい副業ライフを満喫しましょう。

まとめ

今回は、Webマーケターの副業についてご紹介をさせていただきました。
柔軟な働き方に注目があつまる昨今では、副業に取り組む個人、企業が大幅に増えています。

副業をうまく活用することで収入面やキャリア形成など様々なメリットがあります。
副業案件を獲得するには、副業マッチングサービスを利用することがおすすめです。

マーケターに特化しているサービスを利用することで、自身に合った案件・クライアントを見つけることが可能です。

ぜひ利用を検討してみましょう。
あなたにとって最適な副業案件が見つかるように今後も情報発信をしていきます!
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