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knowledge 複業(副業)人材の起用

複業(副業)人材を起用するメリットやデメリットは?徹底解説

厚生労働省がガイドラインを公表し副業元年と呼ばれるようになったのが2018年、 それ以降大企業やメガベンチャーでも社員の副業解禁が続々とおこなわれています。

貴重なスキルや経験を持った複業人材(※)を業務委託として採用検討を進めている企業担当者の方も多いのではないでしょうか?

ネット上には副業希望者側の情報が多くありますが、利用する企業側の情報ってなかなか出てこないですよね。
そういった方々にお役立ちできれば幸いです。

私は人材派遣や有料職業紹介の営業を経て、現在カイコクという複業サービスを推進しています。私自身、250社以上の企業に導入支援をしてきました。
そういった人材業界での経験をもとに複業人材を活用するメリットやデメリットを徹底解説していきます。

>> マーケティングの副業(複業)人材をお探しなら「カイコク」

※複業・・・本業とは別の仕事を持つという副業に対し、複業は「本業がいくつもある状態」を指します。カイコクでは、より責任とやりがいを感じられる「複業」という言葉を使っていきます。

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複業(副業)人材とは

言葉的な定義で副業は「他社に所属して本業を持ちながら、職務や期間を限定して別の会社から仕事を請け負う個人」をいい、士業を除き個人事業主、フリーランスの方を含みます。

また最近、目にするようになってきた複業ですが、こちらは「パラレルキャリア」とも呼ばれ、複数の仕事に並行して取り組む働き方を指しています。
ほぼ同義ですが、「複業」はメイン・サブという序列をあえてつけず「どれも本業」という考え方を指しています。

では実際に複業をする方はどういった人材が多いのでしょうか?
私は月に50名ほど面談を行うのですが、みなさんが「なぜ複業をするのか?」からご紹介します。

本業とは異なった領域の商材やサービスと関わりたい

自分が持っているスキルを本業以外の商材やサービスの発展に活かしたいというパターンです。
本業では自社が提供しているサービスや商材にしか関わることができません。

スキルの向上だけではなく、そういった経験商材やサービスの幅を広げていくことが自分のキャリアに繋がっていくというモチベーションを持っています。

保有スキルが本業で活かせていない

配置転換や昇進などにより、業務内容が変わり元々持っているスキルを活用する場面がなくなってしまったという理由です。
せっかく身につけたスキルなので、引き続き活かしていきたいと感じている方も多いようです。

保有スキルとの親和性があり、自分のスキルを伸ばしたい

元々持っているスキルと、複業で求められるスキルに親和性があり、さらに伸ばしていきたいと思っている方も多いです。
シンプルにスキルの向上で自分のキャリアアップをしていきたいと考えています。

リモートワークが進む社会で時間を有効活用したい

コロナによって多くの会社でリモートワークが進みました。

通勤時間がなくなったことやリモートで仕事をするようになったおかげで、以前よりも自分の時間が増え有効活用したいという方が増えたようです。

事業に打ち込む企業様を本気で応援したい

事業成功に向け必死に努力する企業様を自分が持っているスキルで応援したい、お手伝いしたいというモチベーションを持っている方も多いです。

上記のように、ただ「お金を稼ぎたい」だけではなく様々なモチベーションを持った方がいます。

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複業(副業)人材起用のメリット

次に複業人材起用のメリットについて大きく3つ挙げて解説します。

課題に対して柔軟に対応

先ほど「複業人材とは」で解説したように様々な経験を持つ人材がいます。
正社員では中々採用できないような希少なスキルを持った人材でも複業では見つかるケースが多いです。

私が担当した企業様の中にも、「1年以上必要なスキルを持った方が採用できなかったが、複業に切り替えたら1週間で見つかった。」という事例がありました。

複業で希少スキルを持った人材が採用できる理由

ではなぜ、正社員では見つからないのに複業では見つかるのでしょうか?
答えは希少なスキルを持った方は本業ですでに良い条件・ポジションで働いている方が多いからです。

いきなり転職するよりも複業からアサインした方がリスクが少ないのです。
実際に複業からプロジェクトに参画し転職した事例もあります。

これは企業側にも言えることで、いきなり正社員で採用するよりも実際に仕事をしていただいてから正社員採用を考える方がリスクは少ないのではないでしょうか?

コストを抑えることができる

上述したように正社員であれば専門性スキルを持つ人材の獲得には高いコストが必要です。
有料職業紹介での費用相場は想定年収の35%〜40%ほどです。

さらに専門的で希少なスキルを持った方の年収は高いです。弊社はマーケター特化型なのですが、マーケターでいうとハイスキルな方の希望年収は600〜800万円以上となることが多いです。
さらに市場価値も高く、他社との競合は避けられないでしょう。
またそういった方が、転職してからスキルやカルチャーマッチしていなかったというケースもありえるのではないでしょうか?

その点、複業の場合、大体が時給で、月々の支払いになります。
もし万が一合わなかったとしても正社員採用ほどのコストはかかりません。
そして転職市場に比べるとブルーオーシャンなので、まだまだ希少なスキルを持った方が見つかりやすいですし競合になる可能性も低いです。

若手採用のケースでも一から社員を育てるとなると研修や育成に時間がかかるので、トータルで考えると大きなコストが必要です。
途中でやめてしまうリスクもありますし、新卒や若手人材もまだまだ売り手市場が続く見通しです。

もちろん正社員採用にもメリットはありますが、複業人材の起用も選択肢としてはありなのではないでしょうか?

短期契約・スポットでの契約が可能

例えば短期プロジェクトを立ち上げたい場合、そのために正社員を採用したり、教育するのは無駄が発生してしまう場合があります。

短期的に新しい試みやプロジェクトを走らせてみて仮説検証を行い、その後にリソースを投下した方が効率的です。
そういったケースでも複業人材を起用するというのは有効な手段です。

またプロジェクト単位での人材の補強、リソース不足の解消なども可能ですので活躍の幅が広く柔軟です。
うまく起用することができれば、プロジェクトや事業の可能性を大幅に飛躍させることが可能です。

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複業(副業)人材起用のデメリット

複業人材起用は、もちろん良い点ばかりではありません。では、どんなデメリットがあるのか、大きく2つ挙げて解説します。

ルールを決める必要がある

どのように仕事を進めていくのか、どこまで担当するのか、などある程度最初に決めておかないと必ずうまくいきません。
下記のように書き出してみました。

連絡手段は?

チャットツールやメール電話など、どのように連絡を取るのかをしっかりと決めましょう。

対応時間は?

本業や他の業務がある方であれば、いつであれば依頼して良いのかや対応可能な時間を決めましょう。

目標や成果など

目標の成果となるKGIやKPIなどをしっかりとすり合わせをした上で決めておきましょう。

いつまでにどのような状態になりたいかを決めておかないと、期待した成果が発揮できなかったり、目標が曖昧になってしまいます。

どの範囲までコミットするか?

例えば
・施策を実行するだけで良いのか?
・それとも提案や改善までした方が良いのか。
・マネジメントや教育まで入った方が良いのか。
・直接社員や協力業者とコミュニケーションしても良いのか?

など、ある程度どの範囲まで積極的に関わるのかを決めた方が動きやすくなります。

こういったことを最初に決めていると、お互いが任せやすく、動きやすくなりますのでおすすめです。
その後のプロジェクト推進が円滑になりますので是非やった方がいいと考えています。

コミュニケーションについて

正社員同士のコミュニケーションは想像がつくけど、複業人材にはどのように接したらいいの?」こういったお悩みもよく聞きます。
普段あまり接することがなかったり、リモートでのやりとりなので難しい部分も多くあるかと思います。

答えは簡単で、「同じ社内メンバー」として接しましょう。 複業メンバーも高い志や情熱を持っており、貴社のビジョンやミッションに賛同して参画しています。
区別的なコミュニケーションをとってしまうと、双方にとって良い結果が生まれづらい環境になってしまいます。
社内方針や状況なども可能な限りどんどん共有し施策に反映していくのが良いでしょう。

また、自社にないナレッジはどんどん教えてもらうようなコミュニケーションを取ることを意識することで社内メンバーの成長を加速化させることが可能です。

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複業(副業)人材のリソースを有効活用していくために

有効活用していくために下記5つのポイントを挙げてみました。
難しい部分もあるかもしれませんが、下記のような状態を構築できていれば複業人材起用の効果を最大限に高めていくことが可能です。

1. 必要人材を明確化する

依頼したい業務や自社の人材組織図を整理して必要人材を明確化する。
依頼業務の優先度や期限を洗い出し、どの領域のスキルを持った人材が必要なのかを明確にすることでうまくいきやすくなります。 

2. 施策ロードマップを作成し複業メンバーと伴走する

年間の施策ロードマップを複業メンバーとともに構築し、理解促進を図る。
全体の目標や、スケジュール感を共有することで先を意識した上で業務に取り組むことが可能です。

3. 日々のコミュニケーションを社員と同等にしていく

仲間の1人として方針会議への参加、雑談も意識しましょう。
突発的な業務をその都度依頼して、コミュニケーションは最低限といった状態ではモチベーションが下がってしまう可能性があります。
方針会議に参加することで新しいアイディアが生まれる可能性もあるかもしれません。

4. ナレッジやノウハウは共有してもらう

自社が持っていないナレッジに関しては複業メンバーからどんどん教えてもらう意識を持つ。
せっかく自社にないスキルや知見を持つ人材を起用したのですから、教えてもらった方が良いです。
お互い相乗効果を生むでしょう。

5. 業務のスピード感のすり合わせは必須

社内が動くスピードと複業メンバーのスピード意識に差が生じないように気をつけましょう。
事前にお互いのスケジュールを把握し、いつまでにどの業務を行うかのすり合わせは綿密に行いましょう。

複業(副業)人材を起用している企業の事例

株式会社栃木サッカークラブさまでは、コロナ禍の影響により急速にデジタルシフトが進むことで様々な課題に直面していきました。

コロナ禍の「強制DX」で直面したマーケティング課題

1. 動画ライブ配信や動画編集のノウハウがない
2. 収集した顧客情報の使い方がわからない
3. マーケティング部署以外のメンバーへのデジタルツール導入に支障がある
4. 顧客の年齢層が高いため(平均42歳)デジタル施策が届かない層がある
5. チケットの発券などができない人からの問い合わせが殺到(サポート業務の増加)
6. コロナ対策で試合運営の作業工数が激増し、単純に人手不足に陥った

これらの課題をマーケティング複業サービス「カイコク※」を利用し複業人材を起用することで、多様性のある強いマーケティング組織を作ることに成功しています。
通常ですと正社員を採用しチームを作っていくというのが一般的かと思います。

しかし、働き方が多様化した昨今では、ノウハウを持っている複業人材を起用することでスピーディーな組織・チーム作りが可能になっているのです。

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プロサッカークラブチームのマーケティングDX取り組み事例にみる、地域企業におけるデジタル人材活用方法とは

カイコクとは

カイコクは累計800社以上の企業が導入しているマーケター向けの複業サービスです。
数多くの企業や自治体が利用しており、今回ご紹介した株式会社栃木サッカークラブさまもその企業の一つです。

マーケターの採用やデジタルシフトでお困りならカイコクのご利用をご検討ください。
マッチングまで無料ですのでお気軽にご相談いただけます。

マーケターの複業ならカイコク

企業さまからよくいただくご質問

他にも複業人材について、下記のような質問を企業さまからいただきますのでまとめてみました。

Q.何を頼んだらいいのかわかりません。

マーケティングに詳しいカイコクコンサルタントが課題をヒアリングします。
その課題を解決するために、依頼内容を整理し、最適なメンバーをご紹介します。
案件後もカイコクコンサルタントが入ってサポートしますのでご安心ください。

Q.業務を依頼できる時間は?平日日中のミーティングなども対応できるの?

近年では本業でもフレックスなど、柔軟な働き方が認められるケースが増えており、事前調整を行えば日中のミーティングも参加可能な方が多いです。

Q.本業ではどういう仕事をしている人が多いの?また年齢層などは?

カイコクでは事業立ち上げや戦略設計、マネジメント、施策実行など様々な経験をお持ちの方に登録いただいています。
年齢層も幅広いのですが、20代〜40代が多いです。

まとめ

ここまでいかがでしたでしょうか?
複業採用を検討している方々とって少しでもお役立ちできれば幸いです。
また、他にも気になることや「ここはどうなんだろう?」という点があればお気軽にお問い合わせください。
メディアには書けないような裏側もお話しできるかもしれません。

弊社はマーケター/デザイナー人材特化の複業マッチングプラットフォームを運営していますので、そちらに特化した事例もお話しすることが可能です。
マーケターやデザイナーは特に需要が高まっており、複業と親和性が高い職種です。

お悩みの方も多いのではないでしょうか?
まずはご相談いただければ嬉しいです。

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