KPI・KGI・KSFという単語はご存知でしょうか?聞いたことはあるけど分からない。具体的にどう運用していけばいいかわからない。そんな方に単語の意味から運用方法までご解説いたします!
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KPI・KGI・KSFを解説
KPIとは
KPI(Key Performance Indicator)の頭文字を取った言葉で、 日本語では「重要業績評価指標」と訳されています。企業の各部署(営業、マーケティング、人事、経営など)がその評価指標を目指して行動する事を意味します。
KGIとは
KGI(Key Goal Indicator)の頭文字を取った言葉で、日本語では「重要目標達成指標」と訳されています。最終目標(Goal)を意味するため、KPIよりも上位の位置づけでビジネスの方向を決める大切な指標です。
KSFとは
KSF(Key Success Factor)の頭文字を取った言葉で、日本語では「重要成功要因」と訳されています。KGIを達成するための要因を内部と外部から分析することで、成功に向かうための評価を可能としています。
KPIで管理するとどんな効果があるのか
①最終目標までの業務が明確に
KPIで管理すると最終的な目標(Goal)までの業務内容が明確になるため、今行っていることの意味が明確になります。目標を明確にすることは社員の業務への疑問や不満、やる気の管理のために重要です。また最終目標が見えると視点が変わり新しい成果への発想が生まれやすくなることも利点です。
②行動の意味が分かる
KPIがあるとメンバー全員になんのために行っている業務なのかを把握させる事が出来ます。業務の意味が分かると道を最適化する為に工夫することも可能となっていきます。目指すもの、なりたい姿、なるべき状態を明確にしていることが成長するためには重要です。
③PDCAが回しやすくなる
KPIを設定することで、目標に対してのPDCAを回しやすくなります。PDCAはPlan,Do,Check,Actionの頭文字を取ったもので、計画を立て実行し評価を行い次に向けて改善する一連の流れを表します。目標があればPDCAを回しやすくなり早く成果に繋げることが出来ます。
活用方法と各所の注意点
①KGIを明確化しよう!
ゴールを明確にして組織全員で目指すものを統一化させましょう。
前述でも記載した通り、何のために行うのかが無いと行動するための方向が定まらない事になります。
例
・KGI:半年間で携帯端末の売り上げを1憶円を目指す。
注意点
曖昧な内容は避けましょう。
例えば、「売り上げを伸ばす」よりも「2年間で売り上げを3憶円伸ばす」というゴールの方が明確で進むべき経路を作りやすくなります。
ですがあくまでゴールですので中長期的に目指すべきボリュームのある指標に設定しましょう。
②KSFを落とし込もう!
KGIの次はKSFを落とし込みましょう。成功するために必要な要素を落とし込む事で達成するための要因をもとに行動に起す事が出来ます。成功要因は事業の特性から考えて落とし込む方法が使用されます。
例
・KGI:半年間で携帯端末の売り上げを1憶円を目指す。
・KSF:古い端末を使ってるユーザーを中心に営業を掛ける
注意点
成功に向かう為の指標なので、要素を分析しきる事が重要です。何が必要なのか、どうすることで成功に近づくのか、何が弊害となるのか。 分析が重要なので5W1Hに合わせて分析していきましょう。
③KPIを設定して運用開始!
KGIとKSFを設定したらそれに合わせてKPIを設定していきます。具体的で達成できる数値感や目標に設定する事が重要です。ですが、行動に移していく事が重要な為、KPIを設定したらすぐに運用開始していきましょう。
例
・KGI:半年間で携帯端末の売り上げを1憶円を目指す。
・KSF:古い端末を使ってるユーザーを中心に営業を掛ける
・KPI:各店舗1カ月での売り上げを500万に設定。1人当たり50万。
注意点
ゴールとの乖離は起こさないようにKPIを設定しましょう。何の為に行動しているのかが不明確になってしまう為、KGIに沿ったKPIを設定しましょう。
④結果に合わせて各項目の設定を見直そう
KPIの評価を都度見直しKGIに向けて目標値を設定し続けていきます。細かいペースで見直しを行いPDCAのサイクルを回していきましょう。
例
・KGI:半年間で携帯端末の売り上げを1憶円を目指す。
・KSF:古い端末を使ってるユーザーを中心に営業を掛ける
・KPI:各店舗1カ月での売り上げを500万に設定。1人当たり50万。
・見直し:1カ月目は1人当たり40万の売り上げ。差分が1店舗100万発生。来月度から目標を下方修正すると共に、店舗来店を狙ったネット広告での集客を開始。
注意点
結果の見直し期間を広げすぎてしまうとKGIに向けた施策が行えなくなる為、月一などコンスタントに行っていきましょう。
知っているとお得~OKR~
OKR(Objectives and Key Results)の頭文字を取った言葉で、日本語では「会社全体の目標と主要な成果」と訳されています。まず会社全体の目標を設定してそれに合わせて部署や個人の目標と成果成果までを設定するものです。個人の成果に対する行動まで設定するためKPIより成果への行動に直結させられます。ですが、OKRは企業規模が大きくなるほど、1人1人の管理が難しくなっていきます。なので、KPI管理と比較してどちらが良いかは、企業規模に応じて検討していくことを推奨します。
まとめ
今後の方針を決めることは、ビジネスのどのフェーズにおいても重要です。なので、KPI,KGI,KSFで管理して目標に向けての行動の最大化を行いましょう。今後も新しい手法は増えていくと思います。都度知識を更新して目標管理に生かしていきましょう。