cookieとは?
WEBサイトからユーザーに送られるユーザーの行動データが保存されているファイルのことです。
医療機関のカルテをイメージしてください。医者に出向いた時は以前の診察内容が残っていて何をしてどんな診断結果が出たか残っていますよね。そのようにcookieはサイト内の行動データがユーザーのWEBブラウザ内に保存され、次回同じサイトを回遊したに行動データを残しておくことで、そのサイト内で再度IDを毎回打ち込んだりPWを打ち込む手間が省けます。またID、PW以外にもショッピングカート内に情報購入情報を残しておいたり、ユーザーに関連した広告を配信する為に利用します。
cookieの仕組み
cookieが生成されて活用される仕組みは下記①~④となっております。
- ①Aさんがサイトを訪れた時にサイト側でAさんを検知する。
- ②Aさんのサイトへの訪問が初めてだった場合、サイトからAさんの使用しているWEBブラウザ(chrom、safariなど)内に「cookie(容量が小さいテキストのファイル)」を作成します。
- ③この「cookie」にユーザーのサイト行動履歴(ID,PW,カート内の商品、などなど)が記載されており、次回訪問時にWEBブラウザからサイトに「cookie」を教えてあげることで再度IDやPWを打つ必要が無くなり快適にサイトを回遊する事が出来ます。
- ④またcookieデータを使ってその人に合った広告を出すことを可能としています。
この様にWEBサイトとユーザー情報を保管し活用してくれるファイルがcookieです。
cookieの種類
cookieには二種類あり、ファーストパーティーcookieとサードパーティーcookieと呼びます。大きな違いは発行元にあります。
ファーストパーティーcookie
ファーストパーティーcookieはサイトのドメイン(サイトの主)から作成されるcookieになります。サイトの主から直接付与されてそのサイト内でのIDやPWの省略や、カート内商品の保存などに利用されます。
こちら皆さんが無意識に利用しているcookieで便利な機能なためユーザーがブロックする事も少ないです。
サードパーティーcookie
こちらはサイトのドメイン外から付与されるcookieとなります。具体的には、サイト内に入っている他社の広告などから発行されるcookieとなっています。このcookieを使う事によって、サイト内に訪問するときにユーザーに適した広告配信が可能となります。
昨今ではユーザーのプライバシー保護の観点からサードパーティーcookieの収集がブラウザでブロックされつつあります。こちらはITPと言い、下記にまとめてありますので参考にしてください。
cookieを使うメリットとデメリット
cookieを使うメリット
cookieを使う時の最大のメリットは快適にブラウザを利用出来ることです。
ショッピングサイトでサイト訪問した時にカート内に商品を残して置ける機能や、Facebookや他のSNSを利用した時に
再度IDやPWを打たなくていいのはcookieのおかげです。
ネットバンキングなどもcookieが無いと使用できない仕様になっていたりと、WEBサイトを快適に使う為には欠かせない存在となっております。
防犯の観点でも、閲覧しているWEBサイトからは、そのサイトから発行されたcookieしか読み取れず、互換性は無いので安心して使用する事が出来ます。
cookieを使うデメリット
デメリットは、自身の端末やスマホを紛失してしまったり、盗まれた際に自身のアカウントへと自由に入られてしまう事です。Cookieに様々な認証情報や、カート情報などが記憶されているため、端末にはパスコードを設定し、万が一紛失しても第三者が勝手に使えないようにしておきましょう。
cookieの削除と保存停止方法
cookieの削除方法
IDやPWが残っている事が不安だったり、広告に活用されたくない人の場合は簡単にcookieの削除することが出来ます。
- ・iPhoneの場合
「設定」>「safari」>「履歴とWebサイトデータを削除」をタップして削除が可能です。 - ・androidの場合
「設定」>「プライバシーとセキュリティー」>「cookieを全て削除」をタップして削除することが可能です。 - ・PC(chrom)の場合
画面右上の「Google chromの設定」>「設定」>「閲覧履歴データの削除」>「データを削除」をクリックして削除することが可能です。
cookieの保存停止方法
IDやPWが残っている事が不安だったり、広告に活用されたくない人の場合は簡単にcookieの保存を停止する事が出来ます。
- ・iPhoneの場合
「設定」>「safari」>「プライバシーとセキュリティ」>「すべてのcookieをブロック」をオンにする事でcookie利用の停止が可能です。 - ・androidの場合
AndroidのChromeアプリでは、Chromeを開いて、右上にある「その他」アイコンから「設定」>「サイトの設定」>「cookie」と進み、そこでcookieを無効にするを選択することでcookieの利用が停止が可能です。 - ・PC(chrom)の場合
画面右上の「Google chromの設定」>「設定」>「cookieと他のサイトデータ」>「すべてのcookieをブロック」で停止が可能です。
キャッシュとの違い
キャッシュとは?
キャッシュとはそのサイトを訪れたユーザーが再度訪問した際に早く読み込むための機能です。アクセスデータをWEBブラウザに一旦保管して次回の読み込みを手助けしてくれます。
cookieはサイト内の行動履歴を残すもので、キャッシュは次回の読み込みを早くするもので保存の方法は似ていますが、実際の目的は異なります。
まとめ
cookieは、ユーザーのサイト行動履歴を保存して次回の訪問時にIDやPWの入力の必要がなくしてくれるので、WEBサイトを快適に使うには欠かせない存在となってきています。IDを忘れてしまって助かった。と思った人も多いのではないでしょうか?
今後も快適にサイトを使っていくために上手くに活用していき時間を有効活用しましょう。