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月間200万PVまでオウンドメディアを成長させた方法

毎週水曜日にYouTubeにて放映している「カイコクアカデミー」のインタビュー記事第10弾です。

今回は、株式会社カオナビでWebマーケティングをご担当されております渡辺佳彦さんのインタビュー記事です。月間200万PV!?を超えるメディアを支えるマーケティング手法を伝授してもらいます!

導入企業が増えてきている?最新のHRSaaSとは

ご自身のキャリアについて教えてください。

新卒で経営コンサルティング会社に入社して、その後個人事業主として7~8年間、個人事業として海外輸入品のECショップ・個人メディアの運営を行ってました!そこからコンテンツマーケティング支援や、自社メディア運営を行う企業を経て、2016年12月にカオナビに入社しました。

株式会社カオナビとはどんな会社でしょうか。

HRSaaSの中でタレントマネジメントシステムに位置付けられるプロダクトを提供している会社になります。「タレントマネジメント」という言葉自体あまり聞き馴染みのない言葉かと思いますが、簡単に説明すると、これまで人事だけが持っていた情報を会社全体で共有できるようにすることです。

例えば、私が英語のスキルが高い人材だとします。もし社内で海外で新規事業を展開したい場合、そのプロジェクトにとって英語ができる方は必須だと思いますが、そういう社員の個性や才能を社内全体で共有することで、組織戦略に役立てることができるシステムです。

導入される企業はどんな企業が多いのでしょうか。

そうですね、目的にもよりますが、実際事例として多いのは、大きい規模の企業ですね。100名~500名の規模間でさらに人が増えているような成長企業ですと、急激に社員が増えて誰が誰か分からないケースがあると思いますが、そういった変動が多い企業にご利用いただくケースが多いです!

月間200万PVを誇るメディアのコンテンツマーケティングにおける役割

渡辺さんの業務について教えてください。

Webマーケティング全般を扱っているのですが、その中でも特にサービスサイトの運営や「カオナビ人事用語集」というオウンドメディアの運営を担当しております。具体的には、SEOでの流入を目的にコンテンツの追加や、流入からどうやってクライアントに繋げていくかといった設計をしています。

月間200万PV超えのメディアはすごいですね!渡辺さんが考えるコンテンツマーケティングの役割を教えて下さい。

ありがとうございます(笑)。正直、自分でもここまで(月間200万PV)伸びるとは思ってませんでした。

ユーザーのニーズに合わせたコンテンツを提供して、温度感を高めることやクライアントに課題を認識してもらうということも施策の重要なポイントだと思いますが、オウンドメディアメディアの規模が大きくなってくると、単純に「認知拡大」として大きい役割を果たしてくれていると感じています。

有難いことに「カオナビ人事用語集」は月間200万PVを超えていますが、このくらいの規模感になると、メディアを閲覧した後に、「カオナビ」という指名検索を経て、サービスサイトで資料請求や問い合わせのCVに繋がってきています。

オウンドメディアのセッション数が伸長していくのと比例する形でサービスサイトのセッションも増えていて、CVも相関関係がありますね。

ここまでオウンドメディアが成長した要因には何があるのでしょうか。

オウンドメディアを始める際、よくあるキーワードを選定した用語集を作る企業は多いと思いますが、私が、カオナビに入社したタイミングの「カオナビ人事用語集」も同じような感じでした。

そこからもっと伸ばしていくために、まずキーワードの優先順位を決めていきました。サービスとの親和性であったり、検索ボリュームを見ながらといった形でランク付けしていく中で、既にコンテンツがある場合には、コンテンツのリライトをしたり、コンテンツがなければ新しくコンテンツを作成するといったことを続けていきましたね。

コンテンツを作る際、大事にされていることはありますか?

基本的には、ユーザーの本当の検索の意図であったり、どのような情報を求めているのかといった点をとにかく深掘りしていく事ですね。後は、よくコンテンツを作る際、キーワードだけ決めてライターさんにお任せするというケースがあると思いますが、それは絶対にやらないようにしていて、社内でかなり作りこんだ記事案を作るようにしていますね。

記事数を単純に増やすのではなく、ユーザーが求めていてオリジナリティがある記事のクオリティを担保していくことが重要です。

コンテンツマーケティングのあれこれを徹底紹介!コンテンツでモチベーションを上げる

効果が出る時期を読みづらいSEOやオウンドメディアのKPIの設定で意識していること

確かに、SEOやオウンドメディアは短期間では効果が出にくい施策だと思いますので、1~2年のスパンで仮シミュレーションを出すようにしています。その中でKPIを徐々に受注に近づけていけるように上げていってます。最初は、アクセス数を増やすことに注力していくような形ですね。もっと初期であれば、PV数やUU数を追うのではなくて、コンテンツの数を増やしていくことに注力していくべきだと思います。

キーワードの選定の視点を教えて下さい。

競合やベンチマーク企業がどのようなキーワードで対策しているかをツールで数百数千を抽出して、すべて地道に「目視」することですね笑。これは絶対やるべきです。

このキーワードは「自社にとって重要」「これは関係ないけど検索ボリュームが多いからいつか着手する」といったように自社で基準を設けて、それにそって仕分けしていくことが重要ですね。

社内のみの公用語になっている言葉の場合、検索ワードが掴みにくいことがあるのですが・・・

そうですね。まずは実際の商談に同席して、お客様の声を聞いてみることが重要かなと思います。普段社内で使っている言葉は、他の会社ではどのように使われているのかを認識できると思うので!

最後に渡辺さんのお仕事をマーケティングという言葉を使わずに再定義すると、どのようになりますか。

「コンテンツモチベーター」と定義させていただきました。コンテンツを通して情報提供だけで終わりたくなくて、その後の行動を促すためにモチベーションを上げていくことをコンテンツを通じてやっていきたいという思いから、この言葉にしました!

月間200万PVを超えるオウンドメディアのノウハウの一部を赤裸々にご紹介いただきました!本日も貴重なお時間をありがとうございました!

マーケターという職種を再定義すると…

コンテンツモチベーター

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