1992年生まれ、 京都出身。
2015年にサイボウズに入社し、現在は「サイボウズ式」の企画編集や、 企業ブランディングのためのコンテンツ制作を担当。
その傍ら、2018年1月から複業でフリーランスの編集者/ライターとして活動。Web媒体での執筆や、書籍の企画編集なども手がけている。
複業でやっていること
私は、サイボウズで働きながら、2018年から複業でフリーランスの編集者/ライターとしての活動もしています。
例えば、初めてのお仕事では、チョコレート屋さんのWebサイトの文章を書くお仕事をしました。
1個1個の商品をエッセイ風に紹介するという内容でしたので、チョコレート(全20商品くらい)を、食べては書き…食べては書き…といった感じで、とても幸せな時間でした。
ほかにも、インタビューやコラム執筆など、文章にまつわる編集や執筆のお仕事を幅広く受けていて、今では書籍の編集などもさせていただいています。
去年作ったのは、『僕たちはもう帰りたい』というマンガ。今年もまた1冊、別の書籍の編集に携わる予定です。具体的な業務内容としては、企画から情報収集、取材、原稿編集などですね。
スキルがなくても「一緒にやろう」と言っていただけることも
複業でWebのライティングをはじめてしばらくすると、複業していることが認知され、いただけるお仕事が徐々に増えていきました。
書籍の企画編集のお仕事は、まだまだわからないことだらけなので、教えてもらいながら、勉強しながら楽しんで携わらせていただいています。
スキルがない状態でも、やる気を買ってくださって「一緒にやろう」と言っていただけるのはとてもありがたいこと。そうやって得た機会は、食らいついて、期待以上のお仕事ができるように頑張りたいですね。
“何のために複業をするのか”を見失ってはいけない
実は、本業と複業のお仕事を両方やりすぎて、キャパオーバーしてしまった経験もあるんです。
当然、複業は望んで始めたことですし、仕事がいただけるのは嬉しくて仕方がなかったです。
ただ、それだけに「今、頑張らなきゃ!」「期待してくれているんだから応えなきゃ!」というモードになっていて、いただく仕事を次々に受けていました。
そうしてみるみる忙しくなり、睡眠時間を削り、土日や、さらには旅行中でさえも仕事をするような生活になっていきました。締め切りに追われる日常が当たり前になっていたある日、パンクしてしまい、会社に行けない状態になってしまったんですよね。
それからは、「自分にとって幸せだと感じられる時間とは何か?」を考えて、自分の時間の使い方を見直しました。
例えば「通勤時間」などは削れそうだったので、会社に相談してリモートワークをさせてもらうようにしましたし、いつの間にかなくなっていた読書や映画といった「趣味の時間」は、自分にとって大切なものなので、意識的に時間をとるようにしました。
私は、「人生を豊かにしたい」と思って複業を始めました。
だからこそ、複業がきっかけで心身のバランスを崩してしまっては本末転倒です。
「人生を豊かにするための理想の時間の使い方って何かな?」とより真剣に考えるようになり、まだ道半ばではありますが、今では上手くバランスが取れるようになってきました。
「何のために複業をしているのか?」を見失わないことは、とても大切だなと思います。
迷ってもいい。小回りがきく状態に身を置くことが大切
-さらなる転換期-
実は今、また新たな転換期にきているんです。
というのも、7月から本業のサイボウズのお仕事を週5(リモートを含む)から週3勤務に減らすことにしました。
理由は、もう少し自分の時間の使い方、人生について考えたいなあと思ったためです。
平日の5日間会社に行っていると、やっぱりどうしても時間の制約があって、平日に世の中で起きている出来事を感じられなかったりします。
なので、まずは週3に減らして、もう少しいろんな世界を見たり、いろんな人と会ったりして、その中で、自分の選択肢を広げてみたいなと思っているんです。
-迷いながら、前進する-
このように「考える時間を作りたい」と思うくらいですから、ある意味今ってちょっと「迷走時期」なんですよね(笑)。
一度パンクしてしまい、時間の使い方に慎重になったからこそではあると思うのですが。
サイボウズのような「迷いながら、自分に合った働き方を模索できる環境」があることは、本当にありがたいことだなと思っています。
やっぱり「働き方を変えたいから週2でリモートワークにする」とか「週3勤務にする」という選択ができる会社はまだまだ少ないと思いますし、
そうだったら「状況を変える」イコール「会社をやめる」に直結してしまいますもんね。
人生100年時代とは最近よく言われることですが、人生において働く時間が長くなる中で、「迷走すること」って、別に悪いことではないし、むしろ当たり前なのではないかなと思います。
そんなときのためにも、「まずはやってみる、ダメならやめてみる」ことができる「小回りがきく状態」に身を置いておくことは、とても大事なのではないでしょうか。